<日本で大成功した中国人>日中製造業の差は人にある、日本技術と中国市場をつなげられる人間がこれからの王者になる

Record China    2017年1月4日(水) 15時0分

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科学技術が時代を推し進める流れのなかで、非常に重要な仕事に従事する人びとがいる。創造的思考によって、先端技術を手の届かない高みから一般の人びとにも手に取れるところにまで一般化する人たちである。彼らは時代を画する製品の発明者と同じように不可欠である。

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2015年、中国経済は急に減速した。各種の「中国経済崩壊論」が湧き上がっており、多くの人が中国の各産業に不安を持っている。しかし方永義は独自の見解を持っている。「経済の減速というのは必ずしも悪いことではありません。これは遅れた産業の淘汰と、産業の高度化促進を意味するとも言えます。経済減速期には、各種の資源が優良産業へと向かい、経済の構造転換を迫ります。例えば、私のいる半導体産業です。中国の国民生活のレベルアップにともない、半導体などの精密科学技術製品の品質に対する要求はどんどん上がっています。過去はガラケーでよかったのに今はみなスマートフォンを求めています。携帯からスマートフォンまで、半導体に対する要求、レイアウト、数量などすべて異なります。もっと高度な技術を持つ企業が、もっと多くのチャンスを獲得し、もっと多くの市場を占有できるのです。業界全体も、品質と科学技術による市場奪取の新しい予測をしています。現在、先進国の半導体開発は新しい段階に入っています。軍事のほか、宇宙、航空、高度医療、精密機械製造などの多くの分野に応用が広がっています。たとえば自動運転は普通の自動車の4倍の半導体を使い、技術的要求も高くなります。さらに、医療用ロボットです。多くの国は高齢化社会に突入しており、高齢者医療と介護は労働力不足に直面しており、医療用ロボット、介護ロボット産業は未来の新興産業となります。しかし、これらは非常に精密で、高度な半導体により支えられています。もし中国が半導体のこれら精密機械製造においてスピーディーな飛躍ができなければ、永遠にハイエンド産業で有利な立場には立てず、国際的分業の中のローエンドなバイト工になるしかありません。現在だけでなく、未来も失ってしまいます」。

在日華人の企業の役割についても、方永義には独自の見解がある。「日本には優秀な技術を持つ企業がたくさんありますが、彼らは市場開拓力が弱いのです。多くの日本企業は、環境をよく知らないし、さらに日中の政治的関係が悪いので、中国市場開拓にはリスクがあると考え、あえて中国に市場開拓に行こうとはしない。しかし日本市場が徐々に縮小している情況で、日本企業は中国進出しなければおしまいです。日本企業には技術があり、中国企業にはマーケットがある。今まさに技術の転換期にあり、両国の提携は日本企業だけでなく中国企業のためにもなります。中国と日本をよく知っている在日華人の企業家が大いに活躍するチャンスであり、日本の技術と中国のマーケットをつなげられる人間がこれからの時代の王者になるでしょう。私は近年6つの日本企業を買収しましたが、すべて成功しています。政治家や芸術家とは違い、在日華人企業家は両国の交流のために貢献し、この分野で存在を示すべきです」。(提供/日本新華僑報・編集/内山)

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