<日本で大成功した中国人>日中製造業の差は人にある、日本技術と中国市場をつなげられる人間がこれからの王者になる

Record China    2017年1月4日(水) 15時0分

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科学技術が時代を推し進める流れのなかで、非常に重要な仕事に従事する人びとがいる。創造的思考によって、先端技術を手の届かない高みから一般の人びとにも手に取れるところにまで一般化する人たちである。彼らは時代を画する製品の発明者と同じように不可欠である。

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老舗日本企業から購入しリサイクル

2011年1月、永輝商事は日本のラサ工業株式会社の半導体再生部門を買収し、方永義の資産管理会社を中核としてRSテクノロジーズを設立した。ラサ工業は25年の歴史を持つシリコンウェーハ再生企業であり、世界における先駆者であるだけでなく、世界で最大のシリコンウェーハ再生製造企業である。日本のきびしいユーザーも、その品質を認めていた。方永義はこの伝統をさらに持続拡大していくにはどうすればよいか、考慮を重ねた。

彼はセールスポイントを高品質、環境保護に置いた。多くの日本の半導体メーカーは、RSテクノロジーズのリサイクル品を「新品よりもきれいだ」と絶賛している。また、そのコストが新品の4分の1であることから、RSテクノロジーズの再生ウェーハは大変な人気がある。平均すると10回以上再生する独自の加工技術は、同業者にはとても追い越せないものだ。

RSテクノロジーズの主要基地である宮城県大崎市の三本木工場で対応可能なウェーハは5インチ、6インチ、8インチ、12インチである。各サイズについてそれぞれ5万枚、5万枚、14万枚、16万枚の生産力を持つ。市場のニーズに応え、最近RSテクノロジーズは78億円を投入し、三本木工場内に2万枚の12インチ生産力を増強させただけでなく、同時に台積電台南科学園区工場の斜向かいに台湾の生産基地、台南工場を増設し、2015年12月4日に稼働開始した。ここは12インチ加工毎月10万枚の生産能力を持ち、3年以内に株式上場する予定である。三本木工場内にはさらに世界はじめての18インチ生産ラインを増設、月間生産量は1万枚に達する。一連の投資により、RSテクノロジーズが対応できるサイズは5インチから18インチとなっただけでなく、12インチの生産力が毎月28万枚に達し、同業他社をはるかにリードするトップ企業となった。

2013年RSテクノロジーズの売上高は32億円、2014年には45億円を突破し、税引き前利益は12億円となった。2015年から2016年にかけて台湾工場が生産開始し売上高は大幅に増加する見込みだ。

方永義は、工場、技術、設備だけでなく、従業員を最も大切にすることが核心的価値だとしている。2011年3月11日、日本を未曾有の東日本大震災が襲った。シリコンウェーハを生産する機器はすべて超精密機械であり、マグニチュード9は言うまでもなく、震度5クラスの地震でも機械類は調整が必要となり、生産停止を余儀なくされる。工場がある宮城県は震度6に達した地点が多く、地面がひび割れ、屋根も落ち、半年間生産が停止してしまった。

企業買収したばかりの方永義のポケットは空になっていた。すでに手が回りきらないのに、あいにく災いは続く。生産は停止し、顧客もいない。会社はまさに危機に陥った。しかし、彼は従業員への給料をきちんと払い続けた。

方永義の善意は従業員の気持ちを変えた。彼がラサ工業のシリコンウェーハ部門を買収した後、ラサ工業の日本人従業員は新しい社長が中国人になったことに不服を感じていたとはいえ、地震発生後、この中国人社長が給料の支払いを止めなかっただけでなく、危険を顧みずに自身で生活物資を運んできたことに、皆大変感激した。現在でも当時の話をすると涙目になるほどである。ついに方永義と日本人従業員との心は強く結び付いた。全員で同じ船に乗り、難関を越えたのである。

さらに、会社の従業員が生活に困窮するたびに、会社は寄付や支援をおこない助けた。また、方永義は会社の強い社会的責任を感じ、会社設立以来、日本赤十字社に毎年100万円を寄付している。2011年の東日本大震災発生後には500万円分の物資を送り、中国の四川大地震への支援、アフリカの子供たちへの支援、福建の故郷の道路や学校の補修など、会社の善行は枚挙に暇がなく、各界の尊敬を集めている。また、日中半導体業界の交流が拡大するのにともない、方永義は毎年中国からの多くの同業者たちを接待し、周囲と連携して彼らの日本での滞在を助け、両国の半導体業界に交流の掛け橋を構築している。

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