<日本で大成功した中国人>日中製造業の差は人にある、日本技術と中国市場をつなげられる人間がこれからの王者になる

Record China    2017年1月4日(水) 15時0分

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科学技術が時代を推し進める流れのなかで、非常に重要な仕事に従事する人びとがいる。創造的思考によって、先端技術を手の届かない高みから一般の人びとにも手に取れるところにまで一般化する人たちである。彼らは時代を画する製品の発明者と同じように不可欠である。

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日中製造業の違いは機器でなく人にある

ここ数年、シャワートイレや炊飯器、カメラから爪切りなどの日本製品が中国人観光客爆買いされている。日本の精密製造業の成功者として、方永義はこれをどう見ているのだろうか。彼は、「両国の差は製造設備にあるのではなく、従業員の資質とマネジメントレベルの差にあります。実際には中国の製造機器は日本より良いものも多いのですが、機械は人によって動くことを忘れてはなりません。日本人は1つの場所にとどまり、1つの技術を一生磨き続けることができます。当社にはチップを置くという簡単に見える作業でも10年間続けられる日本人従業員がいますが、中国人は3カ月間もしないうちに退屈だからと配置転換を要求してきます。同じ仕事に勤務10年間と3カ月にどんな違いがあるのか。もし製品に問題があれば、日本人従業員は一目でどこに問題があるかが分かり、すぐに修正できます。彼らはどのような力でチップを置けば製品が最高品質となるかを理解しています。正確な力で軽く置くことをマスターすることが、最後には製品の品質のためのキーポイントとなるのです。なぜ中国で生産し日本で販売する製品でも品質を保証できるのかというと、日本人はマネジメントを通して従業員をその高いレベルまでトレーニングするからです。日中製造業の差は機械にあるのではなく、人にあるのです」と率直に言う。

現在、中国のシリコンウェーハなどの半導体産業は、国際的水準から大きく水をあけられている。中国人は外国人と比べて愚かではないし、近年は資金が投入され、人材も導入されるなど大金を惜しまないのに、核心のチップなどの分野で中国はほとんど輸入に頼っている。なぜそのような状態なのだろうか。

方永義は、半導体などの精密機器製造業は1人の力だけではなく、強いチームの協力が必要だという。チームの1人1人が孤独に耐え、誘惑に負けずに同じ職場で研さんを続けられること、これがハイエンド製造業を成功させる必要条件である。実際、中国人はこの2つの点において脆弱である。労働力の資質、国民教育の改善という点抜きにさらに資金を投入するのは無駄というものだ。産業の高度化は、先進的な設備のほか、さらに重要なのは「匠の精神」である。日本にしてもドイツにしても「匠の精神」がある。

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