<日本で大成功した中国人>日本旅行は中国人の夢だった、日本社会はもっと中国人に寛容であるべき

Record China    2017年2月5日(日) 14時50分

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日本で数十年間必死に働き、学校、ホテル、旅行社、バス会社、新聞社と徐々に事業を拡大してきた露崎強は、30数年前たった一人で、日本にピアノを学ぶためにやってきた。

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中国人客の習慣に合わせて、彼のホテルは多くの点で日本のホテルとは異なるかたちをとっている。日本の客室は通常18〜20平米であるが、スイートルームの設計をすべて取り払い、客室はすべて40平米以上とした。ベッドは特別注文で幅を広くし、シングルベッドでも1.4メートルある。中国語のテレビチャンネルを数十チャンネル提供し、客室内のコンセントの電圧を日本の最大限度である200Vにした。それによって、中国人客の電気機器のプラグをそのまま使用でき、出国前にわざわざ変換機を買う必要がなくなった。

掛け布団までも、日本のものよりかなり長い中国仕様にした。広げれば2メール30センチになる。日本人は中国人より背が低く、布団を筒状に畳む習慣もないため中国のものよりかなり短い。特に北方の中国人は日本のホテルにチェックインして足を伸ばすと、足首から先は布団からはみ出してしまう。足を覆えば頭がはみ出し、頭を覆えば足がはみ出す。一晩中それを繰り返して全く眠れない。掛布団を数十センチ長くしたのはほかでもなく中国人客向けである。

和式のホテルには、入るとすぐに畳敷きのところもあり、靴を脱がなければならないことはすぐにわかる。しかし、多くの中国人客はホテルで靴を脱ぐ習慣がなく、入浴の時にやっとスリッパに履き替える。さらに、どこで脱いでどこに置くかもわからない。靴を脱いでいる人もいれば履いている人もいるという厄介な事態も起きた。冬季にはスリッパでは寒いと感じる中国人が多かった。彼のホテルは入ってすぐに床暖房が施してある。彼らのために特性スリッパも準備した。

さらに彼は、日本ではスリッパを履いて温泉浴場に入らないことに注目した。中国人はスリッパのままどこにでも行く。湯船まで行ってからスリッパを脱ぐが、日本人客には抵抗がある。「数日間の間にお客様の習慣を改めさせるのは無理です。ホテル経営者は、お客様を尊重しお客様に合わせるべきでしょう」と、彼はスリッパを履いたまま浴場に入っても構わないという“特例”を定めた。「中国人客の多くの習慣に日本人は抵抗を感じるかもしれません。しかし、私にしてみれば、これは一つのおもてなしなのです」と笑う。

郷に入っては郷に従えで、日本の習慣に倣うべきだと言う人もいる。「基本的にはそうかもしれませんが、わずか数日間の旅行なら気持ちよく楽しく過ごしてもらいたいのです。日本の風俗習慣を知ってさえもらえれば、慣れない習慣を強いられたり煩わされる必要はありません。スリッパを履く履かないの習慣を日本に一度来ただけで改められるはずもありません。それよりも彼らの習慣を尊重すべきです。サービス業ですから、考慮すべきはお客様へのより良いサービスであり、お客様を変えることではありません。永遠にそれを銘記すべきです」。

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