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旅行先のタイで中国人の夫に高さ34メートルの崖から突き落とされた王(ワン)さんが、当時の詳細について語った。
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旅行先のタイで中国人の夫に高さ34メートルの崖から突き落とされた王(ワン)さんが、夫の母親の非道ぶりについて語った。中国メディアの大象新聞が25日に報じた。
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2019年6月、当時妊娠中だった王さんは、ウボンラーチャターニー県の国立公園内で高さ34メートルの崖から夫の兪(ユー)被告に突き落とされた。大腿骨など10カ所以上を骨折し、200針以上を縫う手術を受けたが奇跡的に一命は取り留めた。胎児はその後、治療の過程で命を落とした。兪被告はギャンブルなどで多額の借金を抱えており、たびたび王さんに金の無心をしていた。犯行は妻の財産目当てだった。
過去の報道によると、これまで兪被告と離婚できなかった理由は事件の裁判が続いていたためだった。中国の刑事訴訟法では「被害者に物質的な被害がない限り、刑事事件が最終的に解決するまで中国国内で離婚訴訟を起こせない」とされており、刑事裁判の長期化が離婚訴訟の開始を遅らせていた。
23年6月、タイ王立裁判所は懲役33年4月の最終判決を兪被告に言い渡し、同年9月に王さんは南京市秦淮区人民法院に離婚訴訟を提起した。ただ、愈被告がタイで服役しているため訴訟はなかなか進まず、今に至るまで婚姻関係を解消できないままとなっている。離婚訴訟の審理は今月26日にも行われる。
王さんはこれまでにも「夫は後ろから私を抱きしめて、右の頬にキスをすると、耳元で憎々しげに『死ね』と言って突き落とした」など、生々しい当時の状況を明かしてきたが、このほど改めて事件当時の状況について「本当に思いもしなかった。事件からわずか10日後、私はまだICUにいて救命措置を受けている最中だった。その時、彼(兪被告)の母親と、いわゆる友人一行が私たちの家に行き、現金、ノートパソコン、外貨など、少しでも価値がある物をすべて持ち去った」と打ち明けた。
タイでの3度に渡る刑事訴訟の中で、兪被告の家族の関心はいずれも、王さんがどれくらいお金を持っているか、どれくらいの不動産があるか、口座にいくら残っているか、どれくらい支払えるかに集中していたという。
王さんは「第1に離婚、第2に兪被告を無一文で追い出すこと」を求めているが、兪被告は3000万元(約6億3000万円)の離婚賠償費用を求める姿勢を示している。この事件は中国で「消失的她」のタイトルで映画化もされている。(翻訳・編集/北田)
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