中国の女優ユー・シューシンは9月に入ってから雲隠れ状態が報じられているが、イメージモデルを務めていた広告からも次々と姿を消す事態となっている。

ユー・シューシンは11日にクランクイン予定だった中国時代劇ドラマ「一念江南」について、急にクランクインの無期限延期が報じられた。最近では父親が経営する鉄鋼会社が、祖父が副総裁を務めた国営企業とつながりを持って国有財産を不当に取得したとの疑惑が浮上。これに加えてユー・シューシンと過去にバラエティー番組で共演した女優が言葉の暴力を受けたと被害を訴えたことも話題になり、これらが異変の原因とみられている。

ユー・シューシンは数多くの広告契約を抱えるが、こういったトラブルが報じられて以降、飲料や美容品などのメーカー3社が契約終了を表明。25日にはスイス発の時計ブランド「ティソ」が新ビジュアルポスターを解禁したが、中国のSNS・微博（ウェイボー）公式アカウントではユー・シューシン版がすぐに削除され、もう1人のアンバサダーの俳優ゴン・ジュン（龔俊）版のみが引き続き公開されている。

最近では国営テレビ・中国中央電視台（CCTV）のホームページからもユー・シューシンの情報が削除されていることが明らかになった。ユー・シューシンのウェイボーでも活動に関する更新は途絶えており、現在も情報公開が続いているのは最新作の中国ドラマ「双軌」のみとなっている。

なお、ネット上では2023年秋から軽い封殺状態が続いた女優でモデルのアンジェラベイビー（楊穎）を例に挙げ、今後のユー・シューシンが同じような扱いに陥るのではないかと指摘する声や、このトラブルへの説明を求める声が多く上がっている。（Mathilda）