外国人学生が中国留学に興味を示さない理由とは?―香港紙

Record China    2014年12月26日(金) 17時46分

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21日、中国は外国人留学生獲得に尽力しているが、教師の英語力不足やグローバルプログラムの欠如がそれを難しくしている。写真は南京大学。

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2014年12月21日、北京に本拠を置くシンクタンク・中国グローバル化研究センター(Center for China and Globalization)は、このほど発表した「中国留学発展報告」で、中国は外国人留学生獲得に尽力しているが、教師の英語力不足やグローバルプログラムの欠如がそれを難しくしていると指摘した。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが伝えた。

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教育部のデータによると、13年の中国人留学生数は約41万4000人。一方、中国に留学した外国人は約35万6000人だった。その大部分が、短期留学もしくは学位を提供しない普通話(標準中国語)習得コースだ。中国への留学生数は近年増加しているが、学位取得を目指す留学生はその半数に満たない。中国では英語で授業をするプログラムが不足しているため、留学生はまず中国語を学ばなければならないからだ。

中国のビザ規定では、海外からの留学生は最低2年の就労経験がなければ中国国内で就職できない。このような厳しいビザ規定が、留学生招致の障害となっている。また留学生の学費は安く、多くとも3万元(約58万円)のため、各大学はカリキュラムをPRするなどの広報活動にも消極的だ。北京大学の研究者は「政府の補助金がないため、各大学はグローバルプログラムを作ろうとしない」と話す。

北京大学に留学中のあるオランダ人学生は、学位取得ではなく、1年間だけ勉強することを選んだ。その理由は「言葉」にある。香港中文大学の二つの経済学位を持つこの男性は「香港では英語、普通話、広東語を使えるが、中国本土では標準語試験で最高級に合格しなければ、北京大学の全日制の学位課程には入れない」と話している。(翻訳・編集/酒井)

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