南シナ海問題におけるフィリピンの仲裁手続き申し立て、裁判所には管轄権がない―中国外交部

Record China    2014年12月8日(月) 20時40分

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7日、中国外交部は「フィリピンの申し立てた南シナ海仲裁の管轄権問題に関する中華人民共和国の立場文書」を発表した。写真は南シナ海・西沙(パラセル)諸島のツリー島(中国名:趙述島)。

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2014年12月8日、人民網によると、中国外交部は7日、「フィリピンの申し立てた南シナ海仲裁の管轄権問題に関する中華人民共和国の立場文書」を発表し、仲裁を受け入れず、参加もしないとの厳正な立場を重ねて表明したうえ、仲裁裁判所には管轄権がないとする中国の立場と根拠を法的角度から全面的に明らかにした。

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フィリピンは昨年1月22日、中国とフィリピンの南シナ海に関する問題について一方的に、強制的な仲裁手続きを申し立てた。その後、フィリピンは中国の再三の反対を顧みず、頑迷にも仲裁手続きを推し進めた。

「立場文書」は以下の通り指摘した。

▽フィリピンの申し立てた仲裁事項は実質的に南シナ海の一部の島や礁の領土主権の問題であり、国連海洋法条約の調整範囲を超えており、裁判所に審理する権限はない。

▽中比両国は南シナ海の紛争を交渉によって解決することについて、二国間文書および南シナ海における関係国の行動宣言で合意しており、フィリピンが一方的に強制的仲裁を提起するのは国際法に違反する。

▽フィリピンの提出した仲裁事項は中比両国の海洋境界画定の不可分の一部を構成している。中国は2006年に条約の規定に基づき、海洋境界画定などに関する紛争は仲裁など強制的な紛争解決手続きの適用を排除するとの声明を出している。

▽フィリピンの申し立てた仲裁に関して、仲裁裁判所には明らかに管轄権がない。各国には紛争解決の方法を自ら選択する権利があり、フィリピンの申し立てた仲裁を中国が受け入れず、参加しないことには十分な国際法上の根拠がある。

▽南シナ海問題は複数の国々に関係し、最終的な解決には各国の辛抱強さと政治的知恵が必要だ。関係各国は歴史的事実と国際法の尊重を基礎に、協議や交渉を通じて南シナ海問題を適切に処理すべきだ。問題が完全に解決されるまで、各国は対話を繰り広げ、協力を図り、南シナ海の平和と安定を維持し、信頼を強化し、疑念を解消し続けて、問題の最終的な解決に向けた環境を整えるべきだ。

▽フィリピンの一方的な仲裁申し立てというやり方によって、南シナ海諸島及びその周辺海域に対して中国が主権を有するという歴史と事実が変わることはなく、主権と海洋権益を守るとの中国の決意と意志が揺らぐことはなく、直接交渉を通じた係争解決、および地域の国々による南シナ海の平和・安定の共同維持という中国の政策および立場が影響を受けることはない。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

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