Record China 2014年12月3日(水) 5時47分
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2日、米クリントン政権などの対日ブレーンを務めたマイク・モチヅキ米ジョージ・ワシントン大教授は東京で「東アジアにおける歴史的和解の促進」と題して講演。鳩山元首相が提唱した「東アジア共同体構想」は和解を促す友愛の概念を打ち出したと評価した。
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2014年12月2日、米クリントン政権などの対日ブレーンを務めたマイク・モチヅキ米ジョージ・ワシントン大教授は東京で開かれたシンポジウム(新聞通信調査会主催)で「東アジアにおける歴史的和解の促進」と題して講演した。「歴史的な和解には政治的なリーダーシップが必要である」と指摘した上で、「過去のアジア近隣諸国への侵略を反省した村山談話と、慰安婦問題について謝罪した河野談話は和解を促進するものだ」と強調。鳩山由紀夫元首相が提唱した「東アジア共同体構想」も和解を促す友愛の概念を打ち出した、と高く評価した。同教授の発言要旨は次の通り。
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和解とは、かつての敵との間で、政府、社会全般において2国間機関を通じて長期的な平和を築くためのプロセスであり、和解には、友好、信頼、共感、寛大さの醸成を伴うものだ。
東アジアで共通の歴史認識を構築するために、(1)ありのままの事実を確立し、明らかな嘘を信用しない(2)事実と解釈を区別する(3)妥当と思われる歴史説明・解釈の範囲を絞る(4)歴史解釈を互いに受容可能なものに限定する(5)国家を超えた討論や論争を奨励する―ことが重要である。東アジアにおいて、政府レベルの和解はあったが、もっと厚みのある和解を実現するための努力が必要だ。
歴史的な和解には政治的なリーダーシップが必要であり、過去のアジア近隣諸国への侵略を反省し「平和友好交流計画」を発足させた村山談話と、慰安婦問題について謝罪し「アジア女性基金」創設に道を開いた河野談話は和解を促進するもので評価できる。
鳩山由紀夫元首相が提唱した「東アジア共同体構想」は和解を促す友愛という概念を打ち出した。ところが日本や欧米のメディアによって歪められ、「日本が中国寄りになる」という誤解を招いた。もともとEU(欧州連合)のようなアジア共同体の概念に近い理想を追求するものだ。鳩山政権がもっと長く続いていれば、今のような日本、中国、朝鮮半島における緊張はなかったと思う。その意味で、ジャーナリストの交流も必要だ。日中韓で共通の歴史教科書を作る努力も忘れてはならない。(取材・編集/HY)
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