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高倉健さんと日中の蜜月時代=「高倉さんの後継者の出現を期待」―中国紙

Record China    2014年11月22日(土) 22時40分

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19日、中国紙・人民日報は、先日亡くなった日本の映画俳優・高倉健さんにまつわる日中関係の蜜月時代について論じた。写真は高倉さんの死を大々的に報じる中国紙。

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2014年11月19日、中国紙・人民日報は、先日亡くなった日本の映画俳優・高倉健さんにまつわる日中関係の蜜月時代に関する記事を掲載した。

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日本映画を代表する俳優・高倉健さんが10日午前に亡くなった。日本社会に大きな悲しみとショックを与えただけでなく、多くの中国人民からもため息が漏れ、惜しむ声が聞かれた。高倉健さんは中国の一時代の記憶であり、その時代の中国人に日本人スターに対する特殊な感情を抱かせた。

高倉健さんの作品の中で印象が最も深いのは、日本では「幸福の黄色いハンカチ」だろうが、中国では「君よ憤怒の河を渉れ(中国タイトル:追捕)」である。「君よ憤怒の河を渉れ」は、1976年に製作された映画で、中国では文化大革命後の初めての日本映画として79年に公開された。

主人公・杜丘冬人を演じた高倉健さんは、中国国民を感動させ、その名声は中国全土に広がり、大スターとなった。中国国民にとってこの映画は日本や近代社会を理解するきっかけとなったものだった。

当時の中国では、「日本」と「近代化」は同じような位置づけにあり、多くの中国人がこの映画を通じて、中国に対する日本近代化モデルの意義を考えた。この映画に代表される日本映画が、当時の中国人の近代国家や近代化に対するあこがれを強くさせたと言っても過言ではないだろう。

中国映画界の巨匠・張芸謀チャン・イーモウ)監督は、当時の日本映画の影響を大きく受けた文化人の1人で、後に高倉健さん主演の「単騎、千里を走る。(中国名:千里走単騎)」を製作した。

過去120年余りの歴史の中で1970年代、80年代は、日中関係が最も“暖かい”時代だっただろう。多くの政治家が両国間を往来し、困難な状況の中でも大局に立って両国関係を守ってきた。

現在の中国において、高倉健さんのような影響力を持つ日本人は存在しない。高倉健さんの死は、1つの時代の終わりの始まりを象徴しているのかもしれない。高倉健さんと同世代のスター、中野良子さんや栗原小巻さんなども、日中両国に貴重な影響を与えてくれた。それは、民間のパワーを信じることであり、文化のパワーを信じることである。

ここ数年、日中関係は徐々に離れていく傾向にあり、両国を取り巻く環境も複雑になっているが、こうした巨大なうねりの中で高倉健さんの後継者が現れることを期待したい。(翻訳・編集/HA)

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