2014年10月27日、韓国・朝鮮日報は、中国政府による「腐敗撲滅」政策の影響で、中国で憧れの職業だった公務員人気が急落していると報じた。中国紙・環球時報（電子版）が伝えた。

【その他の写真】

2015年の公務員試験の申請者数と競争率はともに、直近5年で最低を記録した。中国政府が「三公消費（公費海外出張、公用車、公務接待）」と公務員の福利厚生を大幅に削減したことが、大学生の公務員志望に影響を与えたのは明らかだ。

米戦略国際問題研究所（CSIS）のジョンソン上席顧問は27日、英BBCのインタビューに応じ、「中国の腐敗撲滅における最大の障害は体制内の官僚だ」と指摘。

その上で、「改革が進むほど、資産を失う人が増える」とし、「中国政府がやろうとしていることは共産党が物事を進める上での理念を再構築することだ。体制内で奨励措置を講じなければ、重大な試練に直面することになるだろう」と述べた。（翻訳・編集/NY）