Record China 2007年7月11日(水) 20時54分
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報道によると、新疆ウイグル自治区にある有名な湖で、“シルクロードの宝石”の異名を持つ「天池」周辺は、乱開発と過度の放牧などが原因で土砂崩れが頻発。土砂の流入で湖水面積が縮小し、近い将来消滅の危機も。
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2007年7月10日、中国科学院新疆分院の発表によると、新疆ウイグル自治区のボゴダ生物圏保護区の環境破壊が危機的状況にあり、“シルクロードの宝石”の異名を持つ有名な湖、「天池」は土砂の流入などの影響で湖水面積が年々縮小していることがわかった。
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同院と「天池」管理委員会の共同調査によると、「天池」周辺の生態環境は近年急速に悪化。森林枯死などによって土壌がもろくなり、土砂崩れが頻発している。
ここ数年に起こった洪水や土石流が原因で、「天池」湖底には土砂の堆積が進行。10年前には平均100mであった水深が現在は80mに減少した。湖周辺の草原も大部分が砂礫化し、不毛の地となっている。2003年から現在に至るまで、天池に流れ込んだ土砂の量は25万tから40万tに達するともされ、このため湖水面積が大幅に減少。湖面も南北の方向から岸中央に向かって数十mも後退している。
こうした環境悪化の原因について、中国科学院では1960年代から70年代にかけて行われた「天池」上流の大規模な自然林伐採に加え、近年の過度の放牧や観光開発に伴う乱開発を挙げている。(翻訳・編集/本郷智子)
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