中国の火星探査機「天問1号」、星間天体「アトラス」の観測に成功

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中国の火星探査機「天問1号」が星間天体「アトラス」の観測に成功した。

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中国の火星探査機「天問1号」の火星周回機が高分解能カメラを用いて、星間天体「アトラス(3I/ATLAS)」の観測に成功したことが6日、国家航天局への取材で分かった。観測時、天問1号周回機は目標天体から約3000万キロメートルの距離にあり、同天体を最も近距離で観測した探査機の一つとなった。中国新聞網が伝えた。

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高分解能カメラで取得されたデータは地上応用システムによって受信・処理された。画像では、彗星核とその周囲のコマからなる典型的な彗星の特徴が明確に確認され、直径は数千キロメートルに及ぶ。研究者は30秒間連続撮影した一連の画像をつなぎ合わせてアニメーションを作成し、天体の軌道運動を視覚的に示した。これらの観測データをもとに、現在アトラスに関するさらなる研究が進められている。

アトラスの観測成功は、天問1号にとって重要な拡張ミッションであり、微弱な天体を観測する技術試験を通じて、今後の天問2号による小惑星探査に向けた経験を蓄積した。

アトラスは2025年7月1日、チリにあるサーベイ望遠鏡によって発見された。太陽系を訪れたことが確認されている3番目の星間天体であり、双曲線軌道に沿って太陽系を通過している。この天体は銀河系中心付近の古い恒星の周囲で形成された可能性があり、推定年齢は約30億〜110億年。太陽系よりも古い可能性があり、系外惑星の成分や進化、初期恒星史を探る上で貴重なサンプルであり、重要な科学的意義を持つ。


天問1号探査機は2021年2月に火星周回軌道に投入され、これまでに4年8か月にわたり安定して運用されており、良好な状態を維持している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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