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台湾メディアの中時新聞網は5日、日本でクマによる被害が相次ぐ中、台湾・台東県の議員が「台湾も日本の後に続く形で同様の被害が起こりうる」と訴えたことを伝えた。
台湾メディアの中時新聞網は5日、日本でクマによる被害が相次ぐ中、台湾・台東県の議員が「台湾も日本の後に続く形で同様の被害が起こりうる」と訴えたことを伝えた。
記事によると、台湾では近年、タイワンツキノワグマやタイワンザル、キョン、イノシシなどの野生動物が増加し、農作物の被害が深刻化している。特に今年は花蓮県卓渓郷で、人とクマが遭遇する事故も発生した。山間部や集落では、野生動物による生活への加害が日常化しつつあるという。
そうした中、台東県議会で4日、陳宏宗(チェン・ホンゾン)議員が「政府は長年、野生動物の保護を重視しすぎて農民の生活を配慮してこなかった」と指摘。かつては目にすることが珍しかったキョンが民家に入り込み、落花生やトウモロコシなどの作物はサルに奪われ、イノシシに食い荒らされる被害が後を絶たないと訴えた。
そして、「山間地域では、もう農作物を植えることを諦める農民もいる。野生動物の個体数が増えているのに、対策が追いついていない」とし、「台湾でもクマに襲われて人が命を落とすようなことが起きたら。そうなってからでは遅い」と警鐘を鳴らした。
これに対し、台東県政府農業処の許家豪(シュー・ジアハオ)処長は「林業及び自然保育署がツキノワグマのモニタリングや被害補償制度の整備を進めている」と説明。電気柵の設置についても、中央・地方・住民が費用を3分の1ずつ負担する形を取るなど補助しているとし、「今後も農作物と住民の安全を守る支援を続ける」と述べた。(翻訳・編集/北田)
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