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中国の習近平国家主席は11月1日夜、第32回アジア太平洋経済協力会議非公式首脳会議への出席と国賓としての韓国訪問を終えて北京に戻った。
中国の習近平国家主席は11月1日夜、第32回アジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議への出席と国賓としての韓国訪問を終えて北京に戻った。習主席が韓国を訪問するのは約11年ぶりで、李在明(イ・ジェミョン)大統領と初の中韓首脳会談を行った。今回の訪問の重要な成果は、中韓戦略的協力パートナーシップについて再確認したことだ。
中韓関係の新局面をどう切り開くかについて、習主席は、「戦略的意思疎通を強化し、相互信頼の土台を固める」「互恵協力を深化させ、利益の絆(きずな)を引き強める」「国民感情を高め、民心の通じ合いを促す」「多角的提携を密にし、平和的発展を共に促す」という四つの提案をした。アナリストによると、この四つの提案は完全な「ナビゲーションシステム」のようなものだ。戦略的意思疎通は方向を正しく定める「コンパス」であり、互恵協力は前進を駆動する「エンジン」であり、国民感情は民心をつなぐ「ブリッジ」であり、多角的提携は協力を拡大・発展させる「プラットフォーム」であり、中韓戦略的協力パートナーシップの安定的かつ長期的な発展を共同で後押しする明確な道筋を示した。李大統領は「韓国は対中関係を高度に重視しており、中国と共に努力して双方の友好協力関係がさらに発展するのを後押ししていきたい」との考えを示した。
政治的相互信頼は中韓関係の土台だ。事実が証明しているように、政治体制が異なる二つの国が小異を残して大同を求めることは可能で、かつての中韓関係もその恩恵を受けてきた。国際環境が複雑に変化する中、中韓が国交樹立の初心を守り、外部の干渉を排除し、互いに尊重する中で共に発展し、小異を残して大同を求める中で協力ウィンウィンすることは、二国間関係が新局面を切り開く上で最も重要な一環だ。
経済貿易協力は中韓関係の「安定装置」だ。2024年の中韓貿易額は3280億8000万ドルに達し、情勢に逆らって5.6%成長した。韓国輸出入銀行と韓国産業研究院の5月の報告書によると、中韓は半導体やバッテリーなどの重要な産業チェーンで高い補完関係を形成している。経済グローバル化の受益者・推進者として、中韓は、「デカップリングとサプライチェーン切断」への抵抗や、自由貿易と産業チェーン・サプライチェーンの安定性と円滑性の維持において共通認識を有している。
隣人を助けることは、自らを助けることでもある。現在の中韓関係の改善傾向は得難いものであり、ことのほか大切にしなければならない。新たな出発点に立ち、引っ越しのできない隣国であり、切り離せない協力パートナーでもある中韓は、旅装を改めて整え再出発し、両国首脳間の重要な共通認識を共同で実行に移し、頻繁に往来し、お互いに歩み寄り、両国国民に幸福をもたらすだけでなく、アジア太平洋と世界の平和と繁栄にもプラスのエネルギーを注ぎ込むことになるだろう。(提供/CRI)
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