5千年前の遺跡発掘終了、巨大な玉製ブタなど重要な成果が続々―安徽省巣湖市

Record China    2007年7月11日(水) 18時14分

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2007年7月10日、安徽省巣湖市含山県の凌家灘遺跡で行われていた第5回発掘調査が終了。同日、成果発表会が開催された。巨大な玉製のブタが出土したなど、多くの重要な発見が報告された。

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2007年7月10日、安徽省巣湖市含山県の凌家灘遺跡で行われていた第5回発掘調査が終了。同日、成果発表会が開催された。

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安徽省文化庁によると、2か月にわたる調査の結果、凌家灘遺跡は約5300年前の凌家灘文化から戦国時代・漢代の遺跡が多いことが明らかとなった。また各ブロックごとに貴族・職人・貧民などさまざまな階層の墓に分かれていることが分かったのも大きな発見だという。新石器時代晩期には階級分化が始まり、国家へと成長する基礎が整いつつあったことが分かった。

今回、多くの貴重な文物が発掘された。凌家灘文化の4基の墳墓、3か所のゴミ捨て場から、各種の玉器・石器・陶器など400件が出土した。また戦国時代・漢代の墳墓5基から数十件の陶器・銅器が出土している。隋唐時代の墳墓2基も発掘された。出土した文物の中でも特に注目されているのが、全長72cm、重さ44kgの玉製のブタ。大きさ、年代の古さで比肩するものはないという。

凌家灘遺跡は5300〜5500年前の新石器時代晩期の大型集落の遺跡。「中国古代文明の曙」と評されている。遺跡の規模は160万平方mにもおよぶ巨大なもので、1987年以来、すでに4回の調査が行われているが、発掘面積は2200平方mに止まっている。1998年には「中国考古学10大新発見」に選ばれ、全国重点文物保護単位に指定された。(翻訳・編集/KT)

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