中国は驚異的な高速鉄道を建設、EUは大きく後れを取る―ベルギーメディア

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中国メディアの環球時報は15日、中国が驚異的な高速鉄道を建設する一方で欧州連合(EU)は大きく後れを取っているとするベルギーメディアのブリュッセルズシグナルの記事を紹介した。写真は中国の高速鉄道。

中国メディアの環球時報は15日、中国が驚異的な高速鉄道を建設する一方で欧州連合(EU)は大きく後れを取っているとするベルギーメディアのブリュッセルズシグナルの記事を紹介した。

記事はまず、EUの行政執行機関である欧州委員会が欧州大陸を高速鉄道で結ぶ計画を発表したことに触れ、「近代化やグリーントランジション、欧州統合などのキーワードの裏には悲惨な真実が隠されている。欧州は中国の鉄道の奇跡に追いつくどころか、ますます後れを取っている」と伝えた。

また、中国の高速鉄道網が2024年時点で4万8000キロに達し、欧州の同等の路線の約4倍に相当することや、中国が30年までに6万キロ、35年までに7万キロにまで延長することを目標としているのに対し、欧州でこれまでに建設された高速鉄道は8500キロで、そのほとんどがスペイン、フランス、イタリアに集中していること、距離だけでなく速度においても中国の高速鉄道の平均速度は時速320~350キロであるのに対し、欧州の高速鉄道はその半分程度で、都市間路線の多くで時速150キロを超える速度で走行する列車はごくわずかであることを紹介した。

記事は、中国について「わずか20年足らずの間に、ほぼすべての主要都市を結び、人口の90%以上を網羅し、数億人を模範的な効率で輸送するネットワークを構築した」とし、「驚くべきことに、中国の高速鉄道は全世界の高速鉄道の総延長の70%以上を占め、人口50万人以上の都市の96%を網羅している。中国は毎年、国内総生産GDP)のほぼ1%を鉄道インフラに費やすことでこれを達成した。欧州はその約3分の1を費やしているが、動きが遅いと嘆くことになる」と伝えた。

記事は「欧州の問題は資源不足ではなく、戦略的洞察力の欠如だ」とし、「20年間で5兆ユーロ(約880兆円)規模の予算を投じるという欧州委員会の計画は決して野心的なものではない。EUとその加盟国が、ウクライナ戦争関連の武器輸送やエネルギー救済、経済支援に約1兆ユーロを費やしてきたことは、欧州が自らを第一に考えられないことを示している。端的に言えば、欧州は自らに投資する能力を失ってしまったのだ」と伝えた。

記事によると、EUの鉄道計画は、今世紀半ばまでに国境を越えた移動時間を半減させることを目標としている。しかしその実現には数十年かかり、技術的難題も尽きない。制度の硬直化も欧州の問題の一つで、中国が5年かけて建設する路線が、欧州では15年もかかる。かつて産業革命をけん引した大陸は、今や自ら作り出した人為的な制約によって足止めされている。

記事は「中国が建設を進める一方で、欧州は議論を続けている」とし、「欧州委員会が描く大陸横断交通の新時代という夢は、派手だが中身のないプレゼンテーションにすぎなくなる恐れがある。鉄道発祥の地である欧州は、今や(中国に)後れを取っている。欧州が追いつくためには、先延ばしの文化を捨て去り、行動の文化を取り入れなければならない。未来はEUを待ってはくれない。最も速く前進する者が未来を掌握する。少なくとも今のところ、それは欧州人ではない」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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