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中国メディアの環球時報は10日、中国製ロボットが韓国で躍進しているとの記事を配信した。写真は中国製ロボット。
中国メディアの環球時報は10日、中国製ロボットが韓国で躍進しているとの記事を配信した。
記事によると、韓国産業通商資源部は昨年9月、第1回国家人工知能(AI)委員会でロボットを含む新興産業の育成計画を発表。2027年までに人型ロボット技術を世界トップレベルに引き上げる目標を掲げた。
一方、「非常に多くの韓国企業や学校から問い合わせを受けている」と語るのは身体機能を備えたエンボディドAIを手がける中国企業、杭州雲深処科技(ディープロボティクス)の李昌波(リー・チャンボー)氏だ。ディープロボティクスは深度求索(ディープシーク)や宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)などと並んで「杭州六小龍」に数えられる企業。李氏は日韓市場の責任者を務めており、韓国の顧客による見学は「少なくとも1日1組はある」と語る。
李氏はまた、韓国のロボット需要は非常に旺盛だと指摘し、企業や学校に加えて国会議員や大手メディアも同社をよく訪れることを紹介した。韓国製ロボットに比べ、同社の製品は価格が安くてより豊富な運用経験もあるという。
記事によると、今年6月に就任した韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領はAIとロボット産業を非常に重視し、建設現場へのロボット導入を急いでいる。これまで韓国では下水道での作業で何度も不慮の事故が起きており、下水道点検ロボットの開発でディープロボティクスとの協力を希望する韓国企業もすでに現れているという。
記事はこのほか、ユニツリーなど複数のロボット企業の関係者から「韓国は輸出先の一つ」との声が聞かれたことを紹介。智元機器人(Agibot)の関係者が「日韓では当社の人型ロボットへの需要が非常に大きい」としたことも伝えた。
また、海外需要の大きさを受けて多くの中国企業が抱える差し迫った問題として、生産能力が追いついていないことを挙げた。ディープロボティクスは現時点で韓国工場の設置は考えておらず、今年末にいくつかのロボットプロジェクトが韓国市場の需要に合わせて量産を行う見通しという。(翻訳・編集/野谷)
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