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5日、極目新聞は、河南省で強酸性の体液を持ち「飛ぶ硫酸」と呼ばれる虫が飛散し、女児が被害を受けたと報じた。
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2025年10月5日、中国メディアの極目新聞は、河南省で強酸性の体液を持ち「飛ぶ硫酸」と呼ばれる虫が飛散し、女児が被害を受けたと報じた。
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記事は、河南省の複数の地域で近ごろ、強酸性の体液を持ち「飛ぶ硫酸」と呼ばれるアオバアリガタハネカクシが確認されていると紹介。洛陽市では建設現場に大量に張り付いており、市民への被害も出ていることを伝えた。
現場の作業員によると、高さ40〜50メートル、長さ数十メートルに及ぶ足場と防護ネットにアオバアリガタハネカクシがびっしりと張り付いているとのことで、9月10日には市内に住む4歳の女児が首の痛みを訴えて通院したところ、アオバアリガタハネカクシの毒液によるものと診断された。女児の首には腫れや水ぶくれができた後潰瘍となり、かさぶた化したまま治癒していないという。同市では女児以外にも複数の皮膚炎患者が病院で診察を受けており、「飛ぶ硫酸」との関連性が指摘されているようだ。
同省駐馬店市でも複数の市民がSNS上で「飛ぶ硫酸」の目撃情報を報告しており、同市中心医院の皮膚科医師が「このごろアオバアリガタハネカクシによる皮膚炎患者が大幅に増え、1日に6〜7件、多い時には15件診察している。症状が悪化してから病院に来るケースも少なくない」と語っている。
アオバアリガタハネカクシは体液に毒性の強い「ペデリン」という物質を含んでおり、やけどの症状に似た膿疱を伴うことから日本では「やけど虫」と呼ばれることもある。
記事は、アオバアリガタハネカクシが体に付着した際にはたたかずに、軽く吹き飛ばすか、弾き飛ばし、誤ってたたき潰してしまった場合には大量の石鹸水で直ちに洗い流し、症状が出た場合には速やかに医療機関を受診するよう呼び掛けた。また、患部にアルコールを吹きかけたり、歯磨き粉を塗るといった民間療法を試したりしないよう伝えている。(編集・翻訳/川尻)
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