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12日、台湾メディア・中時新聞網は、8月の台湾の輸出額が韓国を上回ったと報じた。写真は台湾。
2025年9月12日、台湾メディア・中時新聞網は、8月の台湾の輸出額が韓国を上回ったと報じた。
記事は、台湾財政部のデータによると、台湾の8月の輸出額は前年同月比34.1%増の584億9000万ドルに達し、単月での過去最高を記録すると同時に、韓国の584億ドル(同1.3%増)を上回ったと紹介。特に半導体輸出は同37.4%増、電子部品は同34.6%増となったほか、台湾の対米輸出が同65.2%増の196億ドル(約2兆9000億円)に達して過去最高を記録し、米国向けAI関連輸出の爆発的な増加が、台湾の輸出成長を大きく後押しする形になったと伝えた。
そして、台湾の勢いとは対照的に、韓国はトランプ政権の新たな関税政策によって対米輸出が同12%減少するなど大きな打撃を受けていると指摘。中でも自動車部品(同14.4%減)や、米国から50%の関税が課された鉄鋼(同32.1%減)の落ち込みが激しかったとした。
その上で、台湾が米国のAIサプライチェーンに迅速かつ大規模に参入できたのは、ファウンドリ(受託製造)、先進パッケージング、IC設計など完成された半導体産業のエコシステムを持ち、先進的なパッケージング技術と製造プロセスで大きな優位性を確保しているだめだと解説。米国からの信頼は厚くなっており、たとえ将来関税の問題に直面しても、コストを顧客に転嫁できる価格決定権を維持できるとみられていることを伝えた。
記事は、台湾の今年4〜6月のGDP成長率が年率換算で8%に達し、年間の成長予測も4.45%に上方修正されたと紹介。台湾行政院の主計総処は1人当たりGDPが来年には4万ドルを超え、さらには日本や韓国を超えるとの楽観的な見通しを示しており、国際通貨基金(IMF)もこの予測よりは慎重なものの来年には韓国を追い抜くと予測しており、AIを武器とした台湾の強い成長ぶりが改めて示されたと伝えている。(編集・翻訳/川尻)
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