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香港メディアの香港01は13日、中国本土人が長期にわたって香港に居住していないにもかかわらず香港の永住権を取得するケースがあり、中国のSNS上には「攻略法」まで出回っていると報じた。
香港メディアの香港01は13日、中国本土人が長期にわたって香港に居住していないにもかかわらず香港の永住権を取得するケースがあり、中国のSNS上には「攻略法」まで出回っていると報じた。
記事によると、今年7月、中国のSNS・小紅書(RED)で「香港で永住権への切り替え成功!重要なのは香港にいた時間ではない」との投稿が注目を集めた。投稿者の女性の友人は4年間、ほぼ香港にいなかったにもかかわらず、永住権を取得できたという。女性は「永住権取得のポイントはどれだけ香港にいたかではなく、どれだけ生活の重心を香港に置いているか」と力説した。
香港で永住権を取得するには一般に7年以上、有効なビザを保持して香港に継続して居住する必要があるとされる。しかし、女性はこれまでの経験から「攻略法」を伝授。「長期間、香港に居住していなくても、生活の重心が香港にあることを示すことが重要」とし、その要素として「説得力の強い4つ」「説得力のやや弱い4つ」の計8つの証明方法を列記した。
説得力の強い4つは「連続7年間の香港滞在ビザを保持し、違法記録がないこと(年間で183日以上香港を離れないことが条件)。180日以上離港した場合でも、理由が十分で、証明書類を添付すれば認められる可能性が高い」「7年間のうち香港企業に雇用された、または香港で会社を設立し正式に運営していた」「香港で継続的な給与振込記録、MPF(強制積立金)記録、給与税証明などがある」「子どもが香港で就学している、または直系親族が香港に居住している」だとした。
また、説得力のやや弱い4つは「香港での居住証明(不動産購入契約、公共料金の支払い領収書など)」「香港での買い物・自動車購入・本人名義で実際に使用している電話番号および請求書」「過去7年以内に香港の銀行口座で取引履歴があること」「子どもが香港のサマーキャンプや研修に参加、扶養家族が休日に香港へ親族訪問に来るなどの記録」だという。
女性は「『7年間居住』という条件を恐れなくていい。書類さえ揃っていれば、永住権取得はそんなに難しくない。長期間香港を離れていても、成功する可能性は十分にある」としたほか、「配偶者や子どもも永住権を取得する場合は同時に申請することをおすすめする。そのほうが通る確率はより高くなる」とアドバイスした。
この投稿はSNS上で議論を呼び、香港のネットユーザーからは「そんなことがまかり通るのか?しかも攻略法まで出して」「これは制度を破壊する行為だ」「一体どうなってる」「(香港の)福祉が欲しいだけだろう」「香港入境事務処に連絡して対応を求めた」といった批判的な声が相次いでいる。
記事によると、香港入境事務処の公式サイトには、香港の永住権を申請するには香港に「通常居住」していることが条件と記されている。ただ、この「通常居住」に明確な期間の規定はなく、定住を目的として合法的に香港に居住している場合は、期間の長短にかかわらず、また一時的に香港を離れているだけであっても、「通常居住」とみなされることがあるという。(翻訳・編集/北田)
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