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11日、華西都市報は、中国のネット上で「北極の海水サンプル」が高額で販売されていたことが発覚し、物議を醸したことを報じた。
2025年8月11日、華西都市報は、中国のネット上で「北極の海水サンプル」が高額で販売されていたことが発覚し、物議を醸したことを報じた。
記事は、中国海洋大学の入学通知書に同梱されていた「南極の海水」ペンダントが近ごろ、オンラインのフリマサイトで高値で転売され話題になっていると紹介した上で、南極ならぬ「北極の海水サンプル」が出現し本物同様高額で販売されていることが発覚したと伝えた。
そして、「北極の海水サンプル」について、北極点の水深4222メートルの海底水サンプルで、中国の調査チームが初めて北極点に到達した記念品だと説明されていると紹介。価格は9999元(約20万円)で、100個限定品として販売されていたとした。また、販売者は自ら南極観測隊員と名乗り、中国の科学観測船「雪竜2号」の第13次北極科学調査隊のメンバーだったと主張していることを紹介した。
一方で、販売者による「23年9月4日に北極点で採取した」という主張が、第13次北極科学調査隊の北極点到達日(23年9月5日)より1日早いこと、鑑別書や証明書のようなものは存在せず、販売者の主張と「採取時の写真」のみが本物の「証明」とされているなど、怪しい点があることを伝えた。
さらに、中国では南極や北極で採取されたサンプルは国の所有物として研究機関が適切に管理することになっていると指摘。仮に本物で、販売者が正真正銘の観測隊員だったとしても、個人的にサンプルを販売すれば関連法規に違反する可能性があると指摘した。
記事によると、9日の時点で商品はすでにフリマサイトから削除されていたとのことで、販売者が所属先と名乗っていた中国科学院深海科学与工程研究所の担当者は「現在詳細について調査中」と回答したという。(編集・翻訳/川尻)
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