世界的科学施設「天眼」示す案内板、ChinaではなくChingと表記―中国メディア

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中国で貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州平塘県で高速道路を下りた際に道路脇の案内板にミスを見つけたとする投稿があり、話題になった。

中国では6日、貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州平塘県で高速道路を下りた際に、道路脇の案内板にミスを見つけたとするネット投稿があり話題になった。中国語に添えられた英語の表示で、「China」とすべき部分を「Ching」にするなどの間違いがあった。中国メディアの経視直播が伝えた。

指摘された案内板は、近隣にある「500メートル球面電波望遠鏡」などを示すものだ。この電波望遠鏡は、国際的には英語名の略称として「FAST」の呼称で知られており、中国国内では「中国天眼」の愛称がよく用いられている。FASTは反射鏡が固定式なので、天の限られた範囲しか観測できない制約はあるが、世界でも他に類を見ない大口径の反射鏡による強大な観測能力があるので、2011年の試験稼働、20年の正式稼働の開始以来、24年4月までに900個以上のパルサーを発見するなど、大きな成果を挙げている。

問題の案内板には「中国天眼」の文字の下に、「Ching Sky Eye」のローマ字が添えられていた。自国名を示す「China」が誤って「Ching」と書かれていた。なお、間違った部分を「Ching Sky Eye」と訂正しても、外国人には分かりにくいとの指摘もある。中国人にとって「中国天眼」の愛称はよく知られているが、それを英語に直訳しても「知らない人は分からない」ことになるからだ。せめて「China‘s ”Sky Eye” telescope」(中国の「スカイアイ」望遠鏡)と書けば、どのようなものを指しているか見当がつくという。

案内板ではさらに「甲茶景区」の下に「JaCha scenic spot」の文字があった。中国では「ピンイン」と呼ばれる中国語のローマ字表記が定められており、地名などの固有名詞を英語表記する場合には、ピンインに準拠することになっている。「甲茶」の部分は「Jiacha」と書かねばならない。中国人が中国語のローマ字表記であるピンインを集中して学ぶのは小学生の時期なので、大人になればピンインの細かい規則があやふやになってしまう人は珍しくない。しかし「甲」のローマ字表記を「Ja」とすれば、ほとんどの人はすぐに「間違っている」と気づく。

なお、「景区」とは、風光明媚な観光スポットで、行政が整備と管理を行っている場所を指す。中国で、観光関連の概念である「Scenic Area」を導入した際に作られた語で、中国でも各地の「景区」を英語で紹介する際には「Scenic Area」の語が使われるが、問題の案内板では「scenic spot」としていた。

経視直播が地元当局に問い合わせたところ、担当者は「確認と是正をただちに行います。案内板に関する専門家にも相談して、景区内外のすべての案内板を全面的に再確認します」と回答したという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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