中国の歌手・俳優のリウ・ユーニン（劉宇寧）が2日、湖北省武漢市でコンサートを開催し、ファンとの5年越しの時間にステージ上で涙を見せた。

今年に入ってから主演の時代劇ドラマ「折腰」と「書巻一夢」が相次いで好調だったリウ・ユーニンは7月、コンサートツアー「劉宇寧的」を広東省深セン市でスタート。8月2日に武漢市でコンサートが行われた。

リウ・ユーニンは2018年にTikTok中国国内版「抖音（ドウイン）」で公開したカバーソングのショート動画が注目されたのをきっかけにデビュー。19年から20年にかけて開催した初のコンサートツアーでは、最終日の予定だった武漢公演が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となった。当時、チケットの払い戻しが行われたが9割以上の人がこれに応じず、それから5年を経てファン待望の開催となった。

今回、リウ・ユーニンが武漢市でのコンサート開催に8月2日を選んだのは、中止となったコンサートがもともと2月14日に開催予定だったことが関係している。8月2日は25年の214日目に当たり、特別な思いでこの日を武漢のファンに捧げた。

コンサートではスタッフからのサプライズとして、ファンが制作したビデオを公開する場面も。あるファンはがんの手術を終えて、最初のお出かけがこの日のコンサートになることを語っており、ステージ上のリウ・ユーニンも長年待っていたファンの真心に対し、「長い間、離れずに支えてくれてありがとう」と涙を見せて感謝の言葉を述べた。（Mathilda）