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14日、環球時報は日本で登場した「レンタルおばあちゃん」のサービスについて、「家族の情の貧困」を招く可能性があるとする評論記事を掲載した。
2025年7月14日、環球時報は日本で登場した「レンタルおばあちゃん」のサービスについて、「家族の情の貧困」を招く可能性があるとする評論記事を掲載した。
記事は、日本のある会社が「OKおばあちゃん」という高齢女性のレンタルサービスを開始し、日本社会で注目を集めたと紹介。1時間当たり3300円の料金と交通費3300円を支払うことで「おばあちゃん」が借りられ、清掃、育児、料理指導などの生活支援サービスだけでなく、年長者の経験を生かした相談やもめごとの仲裁といったサービスを受けられるとし、現在この会社には60〜94歳の女性約100人が登録されていると伝えた。
そして、「OKおばあちゃん」の登場が日本社会における高齢者の労働価値の高まりを示しており、「アクティブ・エイジング」を推進する上での社会実践と言えると分析。高齢女性にとっては経済的なプレッシャーを軽減できるだけでなく、社会活動に参加し、自己価値を実現し続けたいと願望をかなえるチャンスにもなると解説した。
また、「レンタルおばあちゃん」市場の活況の背景には、日本社会自身の世代間共生方法の調整と再構築があるとも指摘。人間関係の希薄化や核家族化が進んだ現代の日本では子育て不安や世代間コミュニケーションの断絶がしばしば生じており、「レンタルおばあちゃん」は伝統的な家族支援ネットワークに対する回顧と現実的な需要を示すものでもあると論じた。
一方で、このようなサービスは金銭を介した擬似的な「伝統的な家族支援ネットワーク」であり、サービスを受ける側と提供する側それぞれがどの程度の信頼関係を築けるか疑問が残るとしたほか、「親密な関係」を商品化することにより、もとより人間関係の交流が乏しい日本の若い世代が真の人間関係を築き維持する機会と能力をさらに失う可能性があると指摘。若者は「OKおばあちゃん」などの感情サービスがもたらす便利さと温かさを享受しつつも、自身の生活様式や価値観を反省し、現実生活で真の家族のつながりや親密な関係を見つけ、築くよう努力すべきだとの考えを示した。(編集・翻訳/川尻)
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