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月探査機「嫦娥6号」による月サンプルの最新研究成果が発表された。
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中国の月探査機「嫦娥6号」は1年前、世界初となる月裏側からのサンプルリターンを果たした。その持ち帰ったサンプルの研究進展は世界中の注目を集めている。中央テレビニュースが伝えた。
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中国科学院からの最新情報によると、中国科学院地質・地球物理研究所、中国科学院国家天文台、南京大学などの研究チームは嫦娥6号のサンプルを利用し、四つの研究成果を達成した。これらの成果はそれぞれ、月裏側のマグマ活動、月の古磁場、月マントルの含水量、月マントルの進化的特徴を明らかにし、初めて月裏側の進化の歴史を解明した。
月・惑星科学分野における画期的な意義を持つと評価されているこの四つの重要研究成果を記した論文は北京時間9日夜、巻頭論文として国際的に著名な学術誌「ネイチャー」にオンライン掲載された。
今回の研究では、中国の科学者は嫦娥6号のサンプルを通じて、複数の独創的な重要な進展を達成した。
(1)約42億年前と28億年前に、月裏側で異なる2つの玄武岩質火山活動期があったことを初めて明らかにし、月裏側が長期にわたる火山活動を維持できたことを示している。
(2)月裏側の古磁場情報を初めて取得し、月の磁場強度が28億年前に上昇した可能性を示している。これは月のダイナモ磁場が単調に減衰したのではなく、変動があったことを示唆している。
(3)月裏側マントルの含水量を初めて測定した。表側マントルの含水量を大きく下回ることが分かった。これは月内部の水分分布にも違いがあることを示唆している。
(4)月裏側の玄武岩が極めて枯渇した供給源に由来することを初めて発見した。これは原始月マントルの極度な枯渇を示すか、大規模な衝突イベントによる溶融物抽出に起因する可能性があり、大規模な衝突イベントが月の深層部の進化に大きな影響を与えた可能性があることを示唆している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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