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9日、独ドイチェ・ヴェレは、ドイツの飛行機が偵察飛行中に中国の護衛艦からレーザー照射を受けたとしてドイツ政府が中国大使を呼び出したと報じた。
2025年7月9日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ドイツの飛行機が偵察飛行中に中国の護衛艦からレーザー照射を受けたとしてドイツ政府が中国大使を呼び出したと報じた。
記事は、今月2日ごろに紅海地域の航行安全確保を目的とするEUの「アスピデス作戦」に参加していたドイツの偵察機が紅海海域で通常の偵察飛行を行っていた際、中国海軍の護衛艦からレーザー照射を受けたと報じられていることを紹介。軍事的にレーザー照射は脅威とみなされる行為であるにもかかわらず、中国側は事前に偵察機側に連絡していなかったと伝えた。
また、照射を受けたとされる飛行機はドイツ軍のものではなく、アスピデス作戦のためにチャーターされたもので民間人パイロットが操縦していたを指摘。照射後に任務を中断して基地に戻ったため、パイロットや同乗していたドイツ軍兵士には被害はなかったとしている。
記事は、ドイツ外務省が8日に本件で中国大使を呼び出したことを明らかにしたほか、ワデフル外相が「非常に怒っている。このような干渉行為は許容できない。中国大使を呼び出した際もこの点をはっきりと述べた」とコメントしたこと、EUも中国船の行動について「危険であり許容できない」と非難し、駐EU中国大使を呼び出したことを表明したと伝えた。
一方で、中国外交部の毛寧(マオ・ニン)報道官が9日「ドイツ側の情報は、中国側が把握している事実と異なる」と述べた上で、中国海軍が国連安保理決議に基づき、2008年末からアデン湾とソマリア海域に艦船を派遣して海賊行為の阻止などの護衛任務に当たっており、現在も艦船2〜3隻が紅海海域に展開していることを強調したと紹介している。
記事はその上で、ドイツの軍事専門家が今回の件について「中国軍艦のレーザー照射はドイツ機の破壊が目的ではなく、ドイツの偵察機に何かを見られるのを避け、追い払う目的で実施した可能性がある。中国軍は西側の軍艦や軍機に対し、見られ過ぎる、見え過ぎることに対し、ほとんど偏執的な懸念を抱いている」との見解を示したことを伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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