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中国高速鉄道の座席にはネットユーザーから「神席」と称される推し番号がある。その代表がF席だ。
中国高速鉄道の座席にはネットユーザーから「神席」と称される推し番号がある。その代表がF席だ。景色、静けさ、安心感といった条件がそろうこの座席はなぜ特別なのか?座席配置の秘密と日本の新幹線との違いをひも解く。
中国の高速鉄道の座席番号はアルファベットで表示されるが、E列が存在せずF列があるという特徴がある。配置は次の通り。
二等座(5席):A(窓)- B(中)- C(通路)|通路|D(通路)- F(窓)
一等座(4席):A(窓)- C(通路)|通路|D(通路)- F(窓)
商務座(3席):A(窓)|通路|C(通路)- D(窓)
A席とF席を窓際席として固定するこの構成は航空機における配列方式に通じる。F席は2列側の窓際に位置し、隣が1人だけのため、静かで落ち着いた空間が得られる。
SNSでは「Fが取れたら神運」との投稿もあり、特に夜間移動や長距離路線ではF席に人気が集中している。一部路線ではF席専用チケットの導入検討も始まった。
心理的にも端の空間には安心感があるとされ、静けさや窓からの景色、光の取り入れやすさなど多くの好条件がそろうF席は神席と呼ぶにふさわしい。
また、窓外の景色を鑑賞することが乗り物酔いの軽減にもつながり、一方で睡眠重視の乗客にも好まれる事情がある。
もちろん全ての乗客にとってF席が最適とは限らない。「通路に出やすいC席派」「静けさと景色ならA席派(路線による)」といった好みの分かれも見られ、SNSでは論争も起こっている。
日本でも同様のことを言えるだろう。東海道新幹線では「富士山が見える山側(E席)」が人気で、座席選びは旅の楽しみとされている点は共通する。
中国の公式アプリ「12306」では、予約時に座席の位置と空席状況を確認しながら選べる機能が整備されている。乗車後も座席ランプ(赤:売り切れ、黄:次駅乗車、緑:空席)で確認可能だ。
座席変更機能もオンラインで拡大しており、特にF席への変更希望が急増している。プラットフォーム側も「利用者ニーズに基づき改善を継続中」としており、F席争奪戦は今後も続きそうだ。
快適な移動体験を得るにはこうした座席の豆知識と予約・変更タイミングを制する情報戦が鍵となっている。(提供/邦人NAVI-WeChat公式アカウント・編集/耕雲)
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