中国重慶、ダムの水位低下で宋代の磨崖造像が出現

CRI online    2025年7月8日(火) 17時50分

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中国南西部の重慶市大足区にある玉灘ダムが先ごろから水位が下がり、宋代の磨崖造像が出現しました。

中国南西部の重慶市大足区にある玉灘ダムが先ごろから水位が下がり、宋代(960〜1279年)の磨崖造像が出現しました。これらの磨崖造像は河畔の切り立った崖に分布しており、仏龕(ぶつがん、仏室)6基と仏像27体があり、うち2〜4基の仏龕は規模が大きく、保存状態が良好です。

これらの磨崖造像は水月観音、釈迦説法図などを含んでおり、典型的な宋代仏教の造像であることが分かりました。その彫刻工芸は繊細で、跪拝像、立像などの世俗化したイメージを含み、宋代の民間信仰と社会生活の融合を生き生きと反映しています。このような造像の題材は大足石刻の宋代仏教造像において非常に流行し、特に第3号仏龕の力士像は、同区の石篆山石窟第7号にある三仏龕の力士像と酷似しています。今回の新たな発見は、大足石刻の芸術的題材のパターンが豊富であったことを示すだけでなく、「巴蜀地区」(古代中国の四川・重慶周辺)における宋代の水月観音など造像の発展と変遷を考察する上で極めて重要な価値があります。

大足石刻研究院の鄧啓兵研究員によると、先ごろ雨が降ったことから水位が仏龕に迫っており、これらの磨崖造像は再び水没する可能性があるとのことです。鄧研究員は、同ダムではこれまでにも磨崖造像が多数発見されていると紹介しました。

地元の文化財部門はすでにこれらの造像に対して初歩的な測量と映像による記録を実施し、仏龕の基本的な情況と文化財の価値を記録し、さらに保護研究活動を展開する計画です。(提供/CRI

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