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3日、極目新聞は甘粛省の幼稚園で園児19人が血中鉛濃度異常のため入院するトラブルが起きていることを報じた。資料写真。
2025年7月3日、中国メディアの極目新聞は、甘粛省の幼稚園で園児19人が血中鉛濃度異常のため入院するトラブルが起きていることを報じた。
記事は、甘粛省天水市麦積区にある「褐石培心幼稚園」で1日、ある保護者から血中鉛濃度異常の連絡があったと紹介。3日には多くの保護者が園児を隣の陝西省にある西安市中心医院で診察を受けさせ、19人が血中鉛濃度異常により入院していることが明らかになったと伝えた。
記事によると、同園は2022年設立の私立幼稚園で、保育料が年間1万元(約20万円)と高めになっている。園児からは成人の通常値の10倍を超える1リットル当たり300〜500マイクログラムの血中鉛濃度が確認されたという。血中の鉛濃度が高まることにより下痢や抜け毛、鼻血、易怒性、歯の黒ずみといった初期症状が見られるが、同園では昨年から一部園児が嘔吐(おうと)などの症状を呈していた。当時は胃腸炎と診断されていたが、今回の県で血中鉛濃度異常の兆候だった可能性が高くなったという。
保護者らは原因について、園児が1日3食を摂取している園内の食事に関係しているのではと疑っている。園を管轄する麦積区市場監督管理局が公安当局と合同で調査を開始し、食品サンプルを採取の上で検査を実施しているが、食事にどのような添加物が用いられていたのかはまだ明らかになっていない。
なお、多くの保護者がわざわざ地元の病院ではなく遠く離れた西安市中心医院でわが子に検査を受けさせたのかについて、記事は「保護者らが、地元病院の検査データでは正確性が不十分ではないかと心配し、より権威のある病院で検査を受けさせようと考えた」と説明した。西安市中心病院で検査を受けた園児は20人余りに上ったという。(編集・翻訳/川尻)
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