中国初の「月面類似地下空間」教育実習拠点が完成

人民網日本語版    2025年7月3日(木) 9時30分

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中国初の「月面類似地下空間」教育実習拠点が完成した。

北京大学が主導し、浙江大学ハルビン工業大学、北京智源人工知能研究院、南方科技大学、中山大学、中国科学技術大学、マカオ科技大学、吉林大学などの大学・研究機関が連携し、黒竜江省牡丹江市の鏡泊湖火山地下溶岩トンネル内に中国初の「月面類似地下空間」教育実習拠点を設立した。中国新聞社が伝えた。

教育実習拠点の責任者で北京大学地球・宇宙科学学院の研究員の李嘉[王其](リー・ジアチー)氏は、「月面環境は極めて過酷だが、地下空間は比較的安定しており、科学研究と戦略的価値を兼ね備えている。鏡泊湖の火山溶岩トンネルは、地球上で最も月面地下環境に近い地質構造の一つだ。先見的な研究を通じて中国の月探査プロジェクトを支援するとともに、学際的な惑星科学人材の育成に向けた一流のプラットフォーム構築を目指す」と語った。

同拠点の教育・研究活動は、科学と工学の融合という顕著な特徴を持ち、地質調査、地下構造のCTイメージング、エンボディドAIによる巡回検査、デジタルツインなどの最先端分野をカバーしている。

北京大学はまた、西北大学、香港大学、中南大学などの大学と共同で、遼寧省鞍山市の岫岩満族自治県にある隕石クレーターにおいて、「隕石クレーター比較惑星学」教育実習拠点も設立している。隕石クレーターは太陽系天体表面に共通する特徴であり、中国国内のクレーターの研究を通じて、他天体における衝突クレーターの理解にとって重要な地球上の比較基準を提供する。

これらの実習拠点は、惑星科学の教育と研究にとって貴重なプラットフォームであると同時に、「地球版の月面基地」という観点から、「宇宙採掘」などの月面資源の現地利用技術に向けて確かな一歩を踏み出した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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