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中国メディアの封面新聞は25日、イスラエルにとどまる選択をした中国人たちを紹介した。写真はテルアビブ。
中国メディアの封面新聞は25日、イスラエルにとどまる選択をした中国人たちを紹介した。
イスラエルとイランの衝突を受け、中国政府は現地に滞在する中国人の退避を支援している。しかし、中にはイスラエルにとどまることを選んだ中国人もいる。
イスラエルのハイファで建設作業員として働く趙(ジャオ)さんは、イランによる攻撃が始まった当初は「眠れない日が続いた」というが、最近では夜間の攻撃がほとんどなくなり、安眠できるようになったそうだ。趙さんが勤務する会社のイスラエル駐在所はチャットグループを通じて帰国希望者を募ったが、趙さんは現地に残る選択をした。
趙さんは「ここはまだ安全だと感じている。確かに爆撃はあるが、それほど深刻ではなく、大半のミサイルは迎撃されていて、頭上に落ちてくる確率は非常に低い」と語った。趙さんによると、ミサイルが飛来する10分ほど前にスマートフォンに通知が届き、すぐに防空壕へ避難。攻撃が終わると、再びスマホに通知が来て、作業を再開するというのが日常になっているという。
また、給料が高いことも現地にとどまる理由だという。趙さんは「月給は4万元(約80万円)の人もいれば、6万~7万元(約120万~140万円)の人もいる。友人の中には1日に1万元(約20万円)稼ぐ人もいる」と説明。「2023年にイスラエルに来たばかりの時にも紛争があった。その時の経験があるので、今回は(中国にいる)家族もそれほど心配していない。帰国を強く促されることもない」と話した。
テルアビブで昨年から料理人として働いている王(ワン)さんは、「最初は、防空警報の音やミサイルの爆音にとても不安を感じたが、今は落ち着いてきている。自分のいる地域は比較的安全。もし本当に深刻な状況になれば当然、帰国する」と語った。現地での月給は2万~3万元(約40万~60万円)で給与の支払いが滞ることもないという。
王さんは「私は来てまだ1年ほど。十数万元(1元=約20円)の仲介手数料を払ったばかりで、まだそれほど稼げてはいない」と高収入を手放すわけにはいかないとの思いを明かした。中国にいる妻と2人の子どもは心配しているというが、王さんは「毎日連絡を取って、『こっちは安全だよ』と伝えている。私の気持ちを理解してくれ、今は安心してくれている」と語った。
趙さんも王さんも、両国の衝突が一日も早く収束してほしいとの願いを口にした。(翻訳・編集/北田)
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