中国のSNS・小紅書（RED）で19日、日本のコンビニエンスストア大手のローソンの店舗に貼られた紙が話題になっている。

在日中国人だという投稿者は、ローソンの店舗に1枚の紙が貼られている写真を投稿。紙には「体調不良（熱中症）と思ったら無理せず店内で涼んでいってください」と書かれている。また、「気を遣って何か商品を購入したりする必要もない」とし、「元気な時にまたいつかお越しください」とつづられている。

投稿者は「何か買う時にはここに来よう。なんて心優しいのか。日本、この優しい世界。目に映るすべてが優しさにあふれた日本に、深く心動かされる。善意で満ちたこの国（と国民）が永遠にその素晴らしさを保ち続けてくれることを願う」とし、「忙しい日々の中でも優しさを感じられる。その感覚はささやかだけど確かな幸福。こんな日本があるからこそ、私たち在日中国人は、安心して豊かに日々の暮らしを享受できる」とした。

そして、「寛容で、広く、慈しみに満ちている私の祖国も、これからきっと温かくなり、愛と善意、そしてポジティブなエネルギーにあふれていくだろう」と期待を込めて記した。

ローソンの張り紙に中国のネットユーザーからは「心温まる」「うわ、本当に優しいね」「太っ腹だな」「人同士の情」「ローソンが一番好き」「最近暑いからね。この張り紙は素晴らしいと思う」「こういう善意であふれた世界が好き」「うわ、私なら絶対に商品を買うよ」「涼もうと思って行っても、こんな張り紙見たら絶対に何か買っちゃうな」「本当に素敵。これを見たら水1本でも買っちゃう。心温まるよ」といった声が上がった。

また、「店主は優しい上に賢い」「この店の売上は間違いなく高い」「客の心理をうまいこと突いている」「1枚の張り紙で客に商品を買いたいという気持ちにさせるだけでなく、（SNSに投稿してもらうことで）タダで宣伝できるというね。この優しさが本物かどうかは別にして、きっとこの張り紙の善意をそのまま受け取るのはみんな優しい人たちなんだろう」など、善意には善意で応えたいという消費者側の心理をうまく利用していると読み取るコメントも少なくなかった。

このほか、「どの店でも入って涼んで構わないだろう。入ったら必ず商品を買わないといけないなんてブラックだ。トイレを借りたり、席に座ったり、お湯をもらったりというのは、商品を購入した人だけのサービスだけどね」とのコメントも寄せられている。（翻訳・編集/北田）