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中国の科学者は約1億年前のミャンマー・カチン琥珀の中から線虫草の化石2点、古代アリ寄生菌と古代ハエ寄生菌を発見しました。写真は冬虫夏草。
中国科学院南京地質古生物研究所が率いる国際古生物学チームはこのほど、約1億年前のミャンマー・カチン琥珀の中から、線虫草(昆虫寄生菌)の化石2点、古代アリ寄生菌と古代ハエ寄生菌を発見しました。関連する研究成果は11日付けの「王立協会・生物学分会紀要」のオンライン版に掲載されました。
この新しい発見は真菌と昆虫の協同進化を研究するために重要な証拠を提供しました。同研究を率いた中国科学院南京地質古生物研究所の研究員によると、線虫草の学名はオフィオコルディケプス属で、寄生性真菌の総称です。中国の貴重な漢方薬材の「冬虫夏草」は線虫草の一種で、学名は「オフィオコルディセプス・シネンシス(中華虫草)」です。線虫草の胞子は冬に昆虫の幼虫の体内に侵入し、栄養を吸収して菌糸体に成長すると、幼虫は「冬虫」になります。夏には虫の体から棒状の子実体が出てきます。子実体とは胞子を放出するための器官で、草のように見えることから「夏草」と呼ばれています。
科学研究者はまた、120種の現生の線虫草の遺伝子データを収集整理して線虫草の各分類群の系統発育関係を構築し、その起源の時期を修正しました。その結果、線虫草が出現したのは今から約1億3000万年前の白亜紀初期で、これまでの研究より約3000万年早いと分かりました。(提供/CRI)
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