中国自動車流通協会の乗用車市場情報連合会によると、1～4月の世界の自動車市場は安定した成長傾向を示し、販売台数は前年同期比5％増の3026万台に達し、中国が33％を占めました。BYD（比亜迪）や吉利（ジーリー）などの中国メーカーが台頭する一方で、一部の国際的な自動車メーカーは電気自動車（EV）化の遅れなどにより業績が悪化しています。

4月の世界の自動車販売台数は前年同月比5％増の756万台でした。米国と中国の自動車市場は4月に好調な結果を示しましたが、2018年4月のピークと比べると依然として1％低く、過去と比較して中高水準に位置しています。中国では年初に春節（旧正月）の影響で販売がやや低調だったものの、政策の効果が徐々に表れ、3月から4月にかけて販売が回復し、世界の自動車市場に大きく貢献しました。

中国の自動車メーカーが世界でシェアを大きく伸ばしており、BYDや吉利、奇瑞（チュリー）、長安などが好調です。これに対し、米国市場が一時的に好調だったことやスズキがインド市場で善戦した例外を除き、24年には他の国際ブランドのシェアが大幅に減少しました。25年初頭には、中国の春節や米国の関税リスクの影響を受け、一部の国際自動車メーカーの販売が比較的良好でしたが、新エネルギー車市場の急速な発展により、中国の自主ブランドが力強い成長を遂げ、世界市場での地位をさらに高めています。中でも、BYDは世界6位、吉利は9位にランクインしています。（提供/CRI）