中国車の「韓国進出」が本格化、韓国ネット「現代自は危機感を」「中国車は買わない」

Record Korea    2025年5月27日(火) 10時0分

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26日、韓国・時事ジャーナルは「世界7位規模の電気自動車(EV)市場を有する韓国で、中国自動車メーカーが立地構築を本格化している」と伝えた。ソウル

2025年5月26日、韓国・時事ジャーナルは「世界7位規模の電気自動車(EV)市場を有する韓国で、中国自動車メーカーが立地構築を本格化している」と伝えた。韓国の消費者が中国車を実用的な観点から受け入れるようになってきたという。

記事によると、中国自動車メーカーの比亜迪BYD)は16年10月に韓国支社「BYDコリア」を設立し、EVバスやフォークリフトなど商用車と建設機器の需要を攻略。中国メーカーが中心となっている韓国の輸入EVバス市場で1~2位を固守してきた。数年間の市場分析を経て事業ノウハウを獲得し、今年、中国メーカーでは初めてEV乗用車市場に進出した。英小型車ブランド「ミニ」の韓国事業をミニコリア総括本部長として成功させたチョ・インチョル氏がBYDコリア乗用車事業部代表に就任したこともあり、BYDコリアへの業界の期待感が高まっている。

BYDアジア太平洋総括代表の劉学亮氏は今年1月、ショーケースに出席した際、「韓国の消費者が(中国車に対し)安心できない部分があることは承知している。消費者のニーズに最大限応じられるよう努力していく」とコメントしている。

BYDコリアは先月中旬、初の乗用車となる小型EV SUV「ATTO3」を発売。直後に輸入EV販売1位の座を獲得した。それまで1位だった「テスラ」が四半期末に集中的に新車を供給する隙を狙って達成した記録だというが、韓国の消費者の「中国車への先入観」が過去に比べ解消された結果だとも分析されている。

市場調査機関「コンシューマインサイト」のアンケート結果によると、昨年、中国メーカーのEVを購入する意向があると答えた人は61%で、2年前(50.3%)を大きく上回った。現代自動車は昨年4月、北京第2工場で生産したタクシー専用「ソナタ」LPGモデルを韓国内で発売し、販売数を伸ばした。テスラ、ボルボS90、EX30など各メーカーが中国工場で生産したモデルの普及も、「中国車は他国の車より品質が劣るはず」という懸念の解消につながったという。

記事によると、BYDの成果が伝えられ、他の中国メーカーの韓国進出にも注目が集まっている。吉利汽車傘下のEVブランド「Zeekr」は今年初めに韓国法人「Zeekr インテリジェントテクノロジーコリア」を登記した。長安汽車は今月、「Deepal」「NEVO」などのブランドCI商標権を登録した。長安汽車とバッテリーメーカーのCATLが設立したEVメーカー「AVARTA」もブランドCI、エンブレムの特許を獲得した。その他、小鵬汽車、零跑汽車も既に韓国でCI商標権を獲得している。

中国メーカーがこぞって韓国進出を進めている要因は、韓国のEV市場の成長性だという。英国のコンサルタント会社PwCによると、韓国の1~3月期のEV新車登録数は3万4598台で、世界7位を記録した。前年比36.8%の増加幅は、2位の米国(30万591台)の13.5%を上回る。そうしたなか、中国メーカーは「中国市場は飽和状態」だと判断し、欧州だけでなく韓国も新たなターゲットとしたと見られている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「中国車のコスパの良さなら、売れないわけがない。現代・起亜自動車は危機感を抱かないと」「現代、起亜、労組に警鐘を鳴らす契機になるといい」「消費者の立場としては輸入車がたくさん入ってきたほうがいい。現代・起亜自も価格調整するだろうからね」などの肯定的なコメントが寄せられる一方、「韓国の車ももうおしまいだ。半導体も。韓国は心配事だらけ」「じきにEV花火ショーが起きそう」「中国車は買わない」「ただでもらっても乗らないよ」といった声も見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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