月収20万円以上も、スイカ鑑定士が引っ張りだこに―中国

人民網日本語版    2025年5月19日(月) 16時30分

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中国でスイカ鑑定士が引っ張りだこになっている。

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中国ではすでに夏入りした地域もあり、各地の気温がぐんぐん上がっている。そして、暑い時に食べると、さっぱりと涼しくなるスイカの人気も高まり、市場ではニーズが急上昇。「スイカ鑑定士」が大忙しとなり、毎日朝から晩まで品質を見極め、業者が高品質のスイカを中国各地に届けることができるようサポートしている。

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早朝6時、山東省菏沢市定陶区南王店鎮のスイカ市場はすでに活気に満ちていた。中国各地から来た業者が集まり、品質の優れたスイカを選び、各市場へと運んでいく。では、大きさの異なるスイカの中から、どのようにおいしいスイカを見極めているのだろうか?その仕事を請け負うのがスイカ鑑定士で、他の地域からやって来る業者は事前に鑑定士に連絡して予約を入れておくと、糖度が高く、口当たりの良いスイカを選んでもらえる。

スイカの鑑定をするようになって5年になるという馬旗(マー・チー)さんは、南王店鎮のスイカ市場で数少ない女性のスイカ鑑定士だ。ベテランとまではいかないものの、果皮のツヤや黒の縦縞などをチェックしたり、たたいた時の音を聞いたりして、スイカの完熟度、糖度、口当たりなどを判断し、バイヤーや消費者がおいしいスイカを仕入れたり、購入したりできるようサポートしている。


あまり知られていない職業は、収入も少ないというのが多くの人のイメージかもしれないものの、プロのスイカ鑑定士は高収入で、検索のトレンド入りもしているほどだ。プロのスイカ鑑定士は、見て、触り、聞くことで、2~3秒でスイカが熟れているか、おいしいかなどを判断するスキルを備えている。毎年、夏になると、スイカ鑑定士はスイカの生産地で引っ張りだことなり、ほとんどが月収1万元(約20万円)を手にすることができるという。

中国人力資源社会保障部は8日、17の新職業と42の新職種が「国家職業分類大典」に組み込まれる計画であることを発表した。そこには、家畜の取引を正確に把握する「家畜ブローカー」や共同所有資産を運営する「農村コラボラティブエコノミーマネージャー」など、農業と関係のある職業・職種もたくさん含まれていた。これらのあまり知られていない農業関連の仕事は、一部の人が必要に迫られて選ぶ職業ではなく、堅実な新たな職業となっている。

ただ、こうした新興の職業に就いて、活躍し、ひと稼ぎするというのは、思っているほど簡単なことでは決してない。これらのあまり知られていない新興職業が、本当の意味で継続して発展することできる職業の選択肢となるためには、「農業+職業化」の発展の道において、育成体系を整備することが急務だ。多くのネットユーザーは、「スイカの鑑定の月収は3万元(約60万円)」という情報を見て、「自分にもできる」と感じている。しかし、実際には、トレーニングや練習を積み重ねるほか、「スイカ品質鑑定士資格証」を取得しなければ、プロのスイカ鑑定士になることはできない。中国各地のスイカの生産地では、その資格を取得している人は非常に少ない。

先ごろ、一部の高等教育機関が「ザリガニ学科」を開設したことは有益な模索となっている。これらの高等教育機関は、カリキュラム設置や学校と企業が提携する実践型トレーニング、業界の認証といった系統的な資質体系を通して、専門人材を育成して、学生の就職率を約100%にまで引き上げることに成功した。こうしたスタイルは、農業関連の新興職業の分野で再現する価値がある。そうすることで、より多くの新興職業が、「学んだ教訓」の限界を打破し、標準化と専門化の発展の道を歩むことができるようになるはずだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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