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12日、第一財経は中国で米アップルのiPhone最新機種が大幅に値下げされたことを報じた。写真はiPhone 16 Pro。
2025年5月12日、中国メディアの第一財経は中国で米アップルのiPhone最新機種が大幅に値下げされたことを報じた。
記事は、10日にアップルが販売業者に対し値下げ通知を行ったとの情報が流れ、12日に広東省深セン市の正規販売店で確認したところ、iPhone 16 Pro/Pro Maxが公式サイトの販売価格より最大で1400元(約2万8000円)、iPhone 16が最大1000元(約2万円)値下げされており、オンラインプラットフォームではProが最大2000元(約4万円)を超える値下げも確認できたと伝えた。また、一部商品の価格が6000元(約12万円)未満となったことで、中国政府による購入補助金の対象範囲にも含まれるようになったとした。
そして、今回アップルが中国で大幅な値下げに踏み切った背景には、中華圏での売上減少があると指摘。24年第4四半期(7~9月)の決算では大中華圏での売上が地域別で唯一前年同期比減となったことを紹介。IDCのデータとして、25年第1四半期(24年10〜12月)の中国市場におけるiPhone出荷量は前年同期比9%減と振るわず、小米(シャオミ)や華為技術(ファーウェイ)、OPPO、vivoの勢いに押される形となったことを伝えた。さらに、同時期の大中華圏での売り上げも同11%減の約185億ドル(約2兆7000億円)にとどまり、続く第2四半期(25年1〜3月)の大中華圏での売り上げも160億ドル(約2兆4000億円)とさらに減少したと指摘した。
また、販売低迷が続く中国での販売のテコ入れとして今年1月にはアップル中国の公式サイトでiPhone 16が最大500元(約1万円)引きするなど異例のセールを展開していたことにも言及。今回の値下げは新年セールの規模を大きく上回るもので、「販売のプレッシャーの中でアップルはもはや軽々しく値下げしないという従来の手法から脱却した」と評した。
記事はさらに、アップルが折り畳みディスプレーのスマートフォンの開発を進め、来年にも出荷する可能性があるなど、値下げ以外の手法により消費者の取り込みを画策していると紹介。業績の思わしくない状態が続けば、折り畳みスマホの発売時期がさらに早まることも考えられるという業界アナリストの見解も伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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