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11日、韓国・ヘラルド経済は、日本で製菓製パンを学び、ピエール・エルメ・パリの日本旗艦店で働いた経歴を持つ韓国人のインタビュー記事を掲載した。資料写真。
2025年5月11日、韓国・ヘラルド経済は、日本で製菓製パンを学び、ピエール・エルメ・パリの日本旗艦店で働いた経歴を持つ韓国人のインタビュー記事を掲載した。韓国のパンが高額ながら見合った味を出せない理由について語っている。
記事によると、韓国人の「韓国のパン」に対する認識は「味が劣るのに値段が高い」という、あまり良くないものだという。実際に韓国のパンが高額であることは統計でも立証されている。過去に比べると味は格段に良くなっており、世界的なレベルに到達したのではとも言われているが、製菓製パン業界内では依然として、味について悔しさをにじませた声が聞こえるという。
パン・ジュノ氏は、高校の調理科で料理を学び、大学も調理科に進んだが、韓国国内では限界があると考えて中退。日本の東京製菓学校に入学した。その後、ピエール・エルメにパティシエとして勤務して実務感覚を身につけ、23年にソウル市松坡区に店を開いた。パン氏は日本と韓国の味の違いは「材料」にあると指摘する。
韓国では製菓製パンに使われる材料の大部分を海外に依存している上、食品衛生法などの法令によって輸入できる材料は極めて限られている。海外では珍しくない材料が韓国では使えないことがよくあるという。例えばフランボワーズは韓国には輸入できない。限られた材料では作れる物の範囲も狭まる。代替品では海外のパンや菓子のように豊かで多彩な味が期待できない。
また、材料の輸入依存は貿易戦争などの外的要因に市場が影響されるという問題もはらむ。韓国国内で多彩な材料の生産が可能になれば、そうしたリスクから自由になれる。そのためには政府レベルでの生産支援が必要だとパン氏は語る。
日本の場合は麦から欧州やアジアの特産物に至るまで国内で生産しているため、多彩な材料を問題なく調達できる。その結果、多彩なパンや菓子が作られ、自然に消費レベルも高くなる。パン氏はこの善循環の構造こそが世界レベルの日本の製菓製パン市場の原動力だと指摘した。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「全てを考慮しても、パンの値段が高過ぎるのは事実だ。世界一じゃない?」「高級パンじゃなくて基本的な普通のパンも高いよね」「韓国の製菓製パンは日本はもちろん台湾にも負けている。なのに値段は高い」「世界で一番まずいパンを一番高く売っている国」「こんなありさまなのに日本に勝ったと主張している国」などのコメントが寄せられた。
また、「輸入食材が使えないから味のレベルが劣ると言っているように聞こえるけど、与えられた環境と手に入る材料でいいものを作るのが実力じゃないのか」との声もあった。(翻訳・編集/麻江)
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