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中国では、ロンドンでスマートフォンを盗られるスリの被害にあった中国人留学生が、スリを猛追して、最後には地下鉄駅構内の壁の角に抑え込んで取り押さえた動画が評判になった(写真など参照)。
中国では、ロンドンでスマートフォンを盗られるスリの被害にあった中国人留学生が、スリを猛追して、最後には地下鉄駅構内の壁の角に抑え込んで取り押さえた動画が評判になった。「中国人の点数を引き上げた」などの称賛の声が集まっている。瀟湘晨報などの中国メディアが伝えた。
スリをした相手を取り押さえたのは四川省成都市出身の邱さんだ。事件発生は5日午後だった。邱さんはオックスフォード大学の博士課程で化学を専攻する学生で、女性の知人2人と食事をした後に、地下鉄の駅に向かって歩いていた。すると通りがかった男性が近づいてきて「何かなくしていませんか」と声をかけた。邱さんが持ち物を確認すると、スマートフォンがなくなっていた。男性は通りかかった際に邱さんがスリの被害にあう様子を目撃しており、スリを行った男の後ろ姿などを撮影していた。そのおかげで、男の服装も分かった。男性はさらに、男の逃走方向も教えてくれた。
スリに遭遇してから2分程度が経過していたことも分かった。邱さんのスマートフォンには非常に大切な素材も記録されていた。同行の女性2人の励ましもあり、邱さんは追跡することに決めた。邱さんのスマートフォンには紛失追跡機能があり、リアルタイムでスマートフォンの位置を知ることができた。邱さんらは20分程度追跡して、地下鉄駅の近くでスマートフォンを盗んだ男を発見した。
邱さんも最初は確信が持てなかったが、その男を引き留めて問いただすと、男はバッグを開けてみせて「盗んでいない」と主張した。しかし邱さんが改めて、持っていたノートパソコンからスマートフォンに信号を送ると、男が着衣の中に隠していたスマートフォンがアラート音を響かせた。男はその瞬間に逃げ出した。
邱さんも、ただちに追いかけた。男は地下鉄駅に入り、改札口を「強行突破」した。邱さんも続けて改札口を抜けた。男はエスカレーターを駆けおりた。邱さんは手すりに手を添えて安全を確保しながらも、1歩で4、5段を飛ばして駆け下った。いったんは男の姿を見失ったが、周囲の人が男の逃げる方向を教えてくれたので男を再発見できた。邱さんは男を壁の角に追い込んで押さえ込んだ。
男はスマートフォンを邱さんに差し出して、自分を放すよう強い口調で要求した。しかし邱さんは応じなかった。警察が駆けつけたのは、約10分後だった。警察は男を連行していった。周囲には駅員も集まっていた。邱さんは男が連れられて行ってから緊張と恐怖を感じたが、駅員が「どうしてそんなに速く走れるのですか」などと褒めてくれたので、リラックスできたという。
邱さんはかつて、ボクシングの練習に励んだことがある。ランニングも好きという。ボクシングを始めたきっかけは、博士課程に進学してから学業によるストレスが増加したせいか、体重が100キロになってしまったからだった。1年間にわたりボクシングジムで懸命に練習し、ランニングにも励んだおかげで体重を27キロ減らすことができた。スマートフォンを盗られて自ら追跡できたのは、体を鍛えていたからこそという。
邱さんは、同行の女性2人にも感謝の意を示した。2人は邱さんについて男を追跡し、さらに動画の撮影を続けた。邱さんは「女性ですから大変な勇気が必要だったはずです」と話していた。(翻訳・編集/如月隼人)
— 中国動画 (@RC00547555) May 10, 2025
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