拡大
中国メディアの環球時報は29日、米紙ニューヨーク・タイムズが27日付で掲載した「中国製品のない家を想像できますか?」との記事を紹介した。
中国メディアの環球時報は29日、米紙ニューヨーク・タイムズが27日付で掲載した「中国製品のない家を想像できますか?」との記事を紹介した。
ニューヨーク・タイムズの記事は「米国では中国製品のない家がどのようなものかを想像するのは非常に難しい。多くの必需品がほぼ完全に中国から輸入されており、新たな関税政策により、それらがさらに高騰する可能性がある」と言及。「数十年前に中国が『世界の工場』としての地位を確立して以来、米国人はますます中国製品に依存するようになった。米政府が中国製品に対して正式に異常に高い関税を課した場合、そのコストは最終的に米国の消費者に転嫁される可能性が高い」と論じた。
その上で、「米国の中国依存はキッチンを見れば明らかだ」とし、「中国は食器や調理器具といった大量生産品の分野で世界をリードしている。米国で使用されている家庭用オーブンはほとんどが中国から輸入している。何十年にもわたり、中国は国内製造業の発展を強力に支援してきた。今日では、中国製の実物製品は世界全体の約3分の1を占めており、米国、ドイツ、日本、韓国、英国の生産量の合計よりも多い」と指摘した。
また、「もし中国製品がなければ、米国人は独立記念日さえ祝うのが難しくなるだろう。なぜなら、大多数の花火が中国から輸入されているからだ。米国人のリビングルームにある多くの物も中国製だ。テレビはメキシコから、ソファはベトナムから来ているかもしれないが、これは2018年当時、米国が輸入関税を引き上げたことで、メーカーがメキシコ、ベトナム、タイなどに新たな工場を設立したためだ。現在では、これらの国々は中国から大量の部品を輸入し、組み立ててから米国に販売している。バスルームでも、ブラシ、爪切り、くしなど、ほとんどが中国製である」とした。
さらに、「米国の家庭で最も高価な製品である自動車は、ほぼ確実に中国から来ていない」とする一方、「これは自動車が値上がりしないということを意味しない。自動車部品の多くが中国から供給されており、外国製の自動車部品に対して新たに課される関税は、5月3日に発効する予定だ。もし電気自動車(EV)を購入しようとすれば、最も高価な部品であるバッテリーが中国製である可能性が高く、最大173%もの関税が課されることになる」とも述べた。
記事は、「米国の対中関税により、大多数の中国からの輸入品が供給停止に陥る可能性がある。他の数十カ国に対しても関税を引き上げる予定であり、他国からの調達を試みる業者も結局は高いコストに直面する」と指摘。「商品価格がどれほど上昇するかを正確に予測するのは難しいが、専門家は増加した輸入コストのほとんどが消費者に転嫁されると見ている」とし、「いずれにせよ、米国人が新たに家具を購入するのは、これまで以上に困難かつ高額になるだろう」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
Record China
2025/4/20
Record China
2025/3/5
Record China
2025/2/23
Record China
2025/1/8
Record China
2024/9/23
Record China
2024/6/24
ピックアップ
この記事のコメントを見る