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23日、RFIは中国に対して態度を軟化させたトランプ米大統領がウクライナに対してはより強硬な姿勢を見せたと報じた。
2025年4月23日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国に対して態度を軟化させたトランプ米大統領がウクライナに対してはより強硬な姿勢を見せたと報じた。
記事は、トランプ大統領が23日にウクライナのゼレンスキー大統領がクリミアのロシア帰属を正式に認めない姿勢について「ロシアとの和平交渉を妨害している」と非難するとともに、クリミアはオバマ政権時代にすでに「失われた」として、ウクライナは「和平か国土喪失かの選択肢しかない」と述べたことを紹介した。
一方、ゼレンスキー大統領は完全停戦後にロシアとの2国間交渉を開始する用意があるとしつつも、ロシアが直接交渉を望んでいないとの認識を示しているほか、米ロ間の交渉が秘密交渉になることを懸念しており、ウクライナに必要な情報の開示を求めていると伝えた。
また、ロシアについては、20日にプーチン大統領が提案したイースター(復活祭)に合わせた30時間の停戦協定に反して約3000回に及ぶ攻撃を行ったほか、22日夜から23日未明にかけてキーウ州やハルキウ州などウクライナの複数の州で夜間攻撃を仕掛け、23日朝には同国東部、南部、中部の民間インフラを標的としたドローンなどによる攻撃を開始したことを報じた。
さらに、プーチン大統領は21日にゼレンスキー大統領が提案した「30日間の民間インフラ攻撃停止」の要請を「さらに検討が必要」と述べて拒否するとともに、ウクライナとの2国間協議を行うことを提案し、クリミアのロシア帰属承認やウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟禁止といった要求を見返りとして、前線での停戦とドネツク、ルハンスク、ヘルソン、ザポリージャの一部に対する主張を放棄する可能性を示唆したと伝えた。
記事は、欧米の当局者が23日に英ロンドンで行う予定だった和平交渉と戦争終結に向けた協議について、ルビオ米国務長官が直前に欠席を表明したことにより各国の外相も出席を見合わせる「格下げ協議」となったことを紹介。欧州の当局者からは「プーチンが見せかけの譲歩を行い、トランプ政権にロシアのその他の要求を受け入れさせ、ウクライナには既成事実を受け入れさせようとしている可能性がある」など、トランプ大統領の「勝利宣言」のためにウクライナが何らかの立場を放棄する強い圧力に晒されているとの見方が出ていることを伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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