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日本のラーメン店で「人生で最も気まずい思いをした」と報告する中国人女性の投稿が話題になっている。
日本のラーメン店で「人生で最も気まずい思いをした」と報告する中国人女性の投稿が話題になっている。
投稿は19日、中国のSNS・小紅書(RED)に寄せられたもの。女性が熊本に到着した時にはすでに午後6時ごろで、荷物を置いてすぐに食事に出かけた。あれこれ悩んだ末に、適当に選んだラーメン店に入った。店主と女性店員1人でやっている小さな店だったが、店主はとても親切で、女性が中国人と分かると冗談をたくさん言って笑わせてくれた上、「日本と中国は家族みたいなもの」と言って歓迎してくれた。店内はとても和やかな雰囲気で、笑い声が絶えなかったという。
ところが、「問題」が起きたのは会計の時だった。女性は「財布の中には1万円札と5000円札しか入っていない」と思っており、食事代は1500円だったので、何も考えずにお札を1枚出して店主に渡した。すると、店主が女性に「500円ある?」と聞いてきた。女性は、店主がお釣り用の細かいお金がないからそう聞いて来たのだと思ったものの、女性も小銭は持っていなかったので「ないです」と答えた。店主がけげんな顔で「ないの?」ともう一度聞いて来たので、女性は「ないよ~」と少しおちゃらけてニコニコしながら答えたという。
店主はそれを聞くと何も言わなくなり、他のお客さんの料理の準備をし始めた。後から入ってきて、やり取りの一部始終を見ていた他のお客さんも不思議そうな目で女性の方を見てきた。さっきまで楽しそうに話してくれた女性も、黙って席を移動してしまった。急に空気が重くなり、女性はぼうぜんとするばかりだった。さっきまで座っていた自分の席に戻って5~6分経ったが店主はお釣りを返してくれず。「どうして…」と思った矢先に女性はハッとした。
震える手で翻訳アプリを開いて店主に声を掛け、「すみません、さっき私があげたのは5000ですか、それとも1000ですか?」と聞いた。店主は汗をぬぐいながら「1000円だよ」と答えた。女性は改めて財布を出して確認したところ、その日の日中に大宰府で食事をした時に5000円札を使っていたことを思い出した。女性は「その瞬間、私は土下座と切腹をして謝罪したい気持ちになり、本当に恥ずかしくて、穴があったら入りたかった。最初にお金を渡した時、店主やほかのお客さんはきっと心の中で『なんて図々しい中国人だよ。金もないのに食事して堂々としているなんて』と思っていたに違いない…」と当時の心境を振り返った。
女性は、かばんの中に入れておいたもう1枚の1000円札を取り出して店主に改めて支払い、平謝り。店に入る前にスーパーで買っていたミニトマトをおわびに渡した。事情が分かると店は笑い声に包まれたというが、女性は「その場で気絶したい気分だった」といい、支払いを済ませて逃げるように店を後にしたという。
ホテルに戻る道で、その出来事を思い出すたびに(恥ずかしさを打ち消そうと)奇声を発してしまったという女性は「みんな、お会計の時はちゃんと自分が渡すお札の金額を確認してからにしようね。本当にちょっと、飛び降りたくなるレベルだった」とつづった。また、同店の情報やラーメン、メニューの写真も一緒に投稿し、「店長は本当にとっても良い人だった」「ラーメンもとてもおいしかった。手作りのつくねも美味で、麺はつるつる。近くに行ったら試してみて」と勧めている。
中国のネットユーザーからは「めっちゃ笑える」「おちゃらけて『ないよ~』(笑)」「ははは、店主は金も足りないし、店を出て行きもしないし、『何こいつ』って思っただろうね(笑)」「店主も困っただろうな。堂々と少なく払う客なんて初めてだったろうから(笑)」「この文章を読んでるだけでドキドキしてくるわ」「はははは。店主はその瞬間、心の中で『日本と中国は家族』って発言を撤回したんじゃないか?」「日本人(店主やほかの客)も何か言ってくれればいいのにね。何も言わずにみんなムスッとされても」「中国なら店主も他の客もハッキリ言うだろうね」「投稿主はわざとじゃなかったし、店主やほかの客も理解してくれたと思うよ。うっかりしちゃうことなんて誰にでもあるし」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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