新作アニメ「九龍ジェネリックロマンス」の正体は本格サスペンス劇だった―中国メディア

Record China    2025年4月20日(日) 23時0分

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12日、中国のポータルサイト・淘宝百科に、話題の新作アニメ「九龍ジェネリックロマンス」の正体が本格サスペンス劇だったと紹介する記事が掲載された。写真は九龍ジェネリックロマンス。

2025年4月12日、中国のポータルサイト・淘宝百科に、話題の新作アニメ「九龍ジェネリックロマンス」の正体が本格サスペンス劇だったと紹介する記事が掲載された。

記事はまず、「4月の新作アニメが放送開始され、『九龍ジェネリックロマンス』はそのビジュアルで視聴者を引きつけた。キービジュアルだけを見れば、おそらく8割の人間が『貧しい街並み+色気あるヒロイン+さえない男性主人公』という組み合わせのラブコメディーだと思い込むだろう。さらには、日本らしい透明感のあるおしゃれな恋愛ドラマを勝手に想像してしまう。しかし第1話を再生した瞬間、違和感を覚えることとなった」と述べた。

次に、「物語の舞台は、どこか懐かしくもあり同時に異質さも漂わせる『九龍城砦』である。32歳の鯨井令子(くじらいれいこ)は不動産会社『旺来地産公司』で働いている。普段は街角のB級グルメを楽しむのが趣味だが、自分の過去については一切記憶がない。そんな令子は、毎日遅刻ばかりするものの九龍城砦への愛情だけは人一倍深い先輩・工藤発(くどうはじめ)に、次第に淡い好意を抱くようになる」とした。

続けて、「ある日、令子は自分がこの街に『懐かしさ』を感じたことがないと工藤に打ち明ける。すると工藤は、彼女を連れて街の路地から裏道まで案内し、九龍城砦の魅力を実感させようとする。やがて2人は『金魚茶館』と呼ばれる不思議な茶室にたどり着く。そこでは店員のタオ・グエンが令子を工藤の恋人だと勘違いする。この瞬間、令子の胸には驚きと温かさが入り混じるが、同時にひと筋の違和感が芽生える」と言及した。

そして、「間もなく、令子は工藤の机の上で一枚の古びた写真を目にする。そこには、自分とうり二つの女性が写っており、写真には『工藤発の婚約者』と記されていた。令子は自身が記憶喪失の可能性があると悟ったのである。またこの発見は、工藤に対する恋心と同時に警戒心も抱かせた。そしてこの感情の揺らぎは、今後展開される記憶の謎へとつながる伏線となったのである」と説明した。

記事は、「1人の過去が消し去られた時、そこに残るものは『空白』なのか。それとも『もう1人の自分』なのか。令子が九龍城砦で目にするものは、単にこの街の歴史の断片をつなぎ合わせるだけでなく、自分自身の正体を探し出す手掛かりでもあった」と論じた。それから、「見慣れているはずなのにどこかよそよそしい街並み、恋人と誤解された茶館、写真の中の自分そっくりの女性。現実と幻覚の境界線を何度も行き来させることで、いま目の前に広がっている光景は本当に現実なのか、それとも令子の記憶の破片にすぎないのかを視聴者に問いかける。令子の工藤への好意は、本当に今の彼に向けた感情なのか、それとも過去の記憶が生み出した投影にすぎないのか」と問い掛けた。

また、「第1話における2人の会話は、お互いを探り合うような曖昧さと警戒心に満ちており、このやりとりは、今後の2人の関係に不穏な火種を残した。工藤の『九龍は懐かしい場所であるべきだからな』、『新しいものなんて必要ないんだよ』というセリフは、物語の中で都市への説明であると同時に、『かつての令子』を求める心情を暗示する言葉である。第1話ではSF的な要素をあえて強調していないが、背景には時折、ジェネリックテラ、薄暗い街灯、落書きで埋め尽くされた壁といった違和感のある描写が差し込まれ、この九龍城砦が単なる現実の風景ではないことを、さりげなく視聴者に印象付けている」と強調した。

さらに、「恋人と誤認されるという小さなハプニングをきっかけに、記憶喪失と二重人格という物語の核心となる謎を浮かび上がらせた。工藤と令子の日常的なやり取りを通じて、職場恋愛と心理的サスペンスを違和感なくつなぎ合わせている点も巧妙である」と評した。

その上で、「色気あるヒロイン像はあくまで表面的な装いにすぎず、物語の真実は古びたあの一枚の写真の裏側に隠されている。この物語を追い続けたいなら、令子とともに九龍城砦の路地裏を歩き回り、次々と現れる謎だらけの秘密を解き明かすしかない。令子の本当の正体は一体何者なのか?本当にあの古い写真の女性と関係があるのだろうか?」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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