中国の人気俳優ワン・イーボー（王一博）について、その稼ぎは事務所の6割以上を占めるとの話題が中国SNSの微博（ウェイボー）で注目を集めた。

中国では、ワン・イーボーと同じ、大手芸能事務所の楽華娯楽集団（YHエンターテインメント・グループ）に所属するガールズグループのメンバーが「（2019年の）デビューからこれまで給料はゼロ」と明かしたことが物議を醸し、最高経営責任者（CEO）を務めるドゥ・ホア（杜華）氏が15日に出演したバラエティー番組でデビュー初期の資金投入などについて説明を行ったことも大きな反響を呼んでいた。

中国メディアの封面新聞はこの件に関連して事務所が先日発表した24年の財務報告を紹介。それによると、営業収入は前年比1．2％増の7億6500万元（約149億3000万円）に達し、利益も4432万元（約8億6000万円）と前年の1億4300万元（約28億円）に上る赤字からの転換を果たした。

封面新聞は「看板タレントのワン・イーボーは長期的に営業収入の6割以上に貢献している。24年の財務報告はその影響力がさらに広がったことを示した」と指摘した上で「20年から22年4月末までにワン・イーボーが事務所にもたらした収入は10億8300万元（約211億3000万円）に上る」と伝えていて、あるネットユーザーはこれに「ワン・イーボーがいなければ誰も楽華娯楽のことを知らない」とのコメントを書き込んでいる。（翻訳・編集/野谷）