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15日、韓国・ニューシスによると、国軍大田病院のイ・グクチョン教授が軍医官を対象に行った講演で韓国の医療界を強く批判した。写真はイ教授のフェイスブックより。
2025年4月15日、韓国・ニューシスによると、国軍大田(テジョン)病院のイ・グクチョン教授が軍医官を対象に行った講演で韓国の医療界を強く批判した。
記事によると、イ教授は14日、忠清北(チュンチョンプク)道・槐山(クェサン)で講演を行った。最近ネット上に「イ教授の軍医官講演内容」とのタイトルで講演内容を伝える投稿があり、拡散されている。投稿者は「イ教授はこの講演で韓国の医療界について決意の発言をした」と伝えている。
イ教授はまず「講演に来たくなかった。後輩に申し訳ない思いで、かける言葉がない」「校長が病院まで依頼しに来た。自分も国防部から給料をもらっている立場なので受け入れた」などと説明。
その上で、朝鮮が外的から攻撃を受けてきた歴史について言及し、「朝鮮半島は口だけ達者な文科の連中が着服している国」「これは数千年間続いた朝鮮半島のDNAであり、変わることはない」「朝鮮には希望がないから、嫌なら脱朝鮮するしかない」と発言。また、かつての同僚が外傷外科を辞めていった事例について紹介し、「ソウル大学、セブランス病院の高齢医師や公務員に生涯、苦しめられたくなければ、バイタル科(必須医療。内科、外科、胸部外科、神経外科、小児科など、生命に直結する医療を行う科)はやめておけ」と助言した。
その他、「外傷外科で死ぬほど働いたが何も変わらなかった。私の人生は失敗だ」と話し、医療界と政界の対立の中、医療の空白を防ごうと勤務を続け過労死したユン・ハンドク教授について言及し「共に働いた同僚は過労で死んだ。君たちはそうなるな」と呼び掛けたという。
イ教授は重症外傷分野の国内最高権威で「韓国で最も有名な医師」とされている。2011年「アデン湾の黎明」で銃傷を負ったタンカーの船長、17年に板門店の韓国側に入り銃傷を負った北朝鮮兵を救ったことで注目された。昨年は医学部定員拡大について公の場で批判した。人気ドラマ「トラウマコード」の主人公のモデルになった人物としても知られている。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「現代の口だけの連中とはつまり、判事、検事、マスコミ、政治家などなど」「名のある将軍が命懸けで国を守り、無欲な実力者が国の発展に努めても、奸臣(かんしん)が私利私欲のために王をそそのかす。韓国という国の駄目なところは昔から変わらない」「残念なことに、イ教授の言うとおり。千年の間、変わらなかったものだから、これからの千年も変わらないだろう。医療だけの話ではない」「ずばっと言ってくれたね。公務員が技術職を軽視しているのは事実。この国に未来はない」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)
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