グーグルマップが南シナ海の一部を「西フィリピン海」に変更―独メディア

Record ASEAN    2025年4月15日(火) 17時0分

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14日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、グーグルマップで南シナ海の表記が「西フィリピン海」に変更されたと報じた。写真はグーグルマップより。

2025年4月14日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、Google(グーグル)マップで南シナ海の表記が「西フィリピン海」に変更されたと報じた。

記事は、仏AFPが14日に報じた内容として、グーグルマップにおいて「いかなる検索もすることなく、フィリピン西部海域が『西フィリピン海』と表示されるようになった」と紹介。この海域は長きにわたり国際的に「南シナ海」と呼ばれており、この海域の領有権を巡る中国とフィリピンとの争いが激化していた2012年にフィリピン政府が「西フィリピン海」を正式名称として採用し始めたと伝えた。

また、昨年時点ではグーグルマップで「西フィリピン海」と検索した場合にのみこの名称を表示しており、通常の地図閲覧では確認できなかったと説明。今回の変更が地域の政治情勢と関連するのか、あるいはフィリピン政府からの要請を受けたものなのかについてグーグルは回答していないと伝えるとともに、フィリピン軍のパディリア報道官が「国家主権を守る立場から、軍は今回の更新を、事実の表現と世論の認識に対する有力な貢献と見なしている」と述べ、歓迎する意向を示したことを紹介している。

記事によると、今回の変更によってグーグルマップ上の「西フィリピン海」がフィリピン沿岸部一体を明確に示すようになった一方で、「南シナ海」も広範囲の海域を示す表記として残っているという。

記事は、中国が南シナ海のほぼ全域に主権を主張して海域に海軍や海上警察を展開し、フィリピン側は自国の排他的経済水域(EEZ)内での航行や開発の権利を主張しており、関連海域では両国による海上衝突・対立が複数回発生していると紹介。今回の件について中国政府はまだコメントを出していないと伝えた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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