2025年4月7日、中国新聞週刊は中国のオンラインゲームが韓国でイベントを行った際に「今日は韓国人だけ入れます」などと書かれた案内看板が掲示されたとして物議を醸したことを報じた。

記事によると、ネットユーザーが4日にSNSプラットフォームに画像を投稿し、中国国産ゲーム「鳴潮」が韓国でコラボイベントを開催した際、会場に「韓国人だけ入場可能」と書かれた中国語や英語の案内表示が設置されていたと報告。情報はたちまち拡散し、「多言語で書かれていたとはいえ、わざわざ大きなフォントの中国語を真ん中に置くのは、意図的な嫌がらせだと考えざるを得ない」「実質的に中国人は立ち入り禁止ということだ」といった批判コメントが寄せられたという。

そして、炎上を確認した「鳴潮」の公式アカウントが4日午後に謝罪声明を発表し、「今回のイベントは韓国サムスンストアとの提携によるコラボレーションで、一部のエリアはサムスンストアが管理・運営している。提携先われわれの公式な認知、審査、確認を経ないまま、誤解を招く内容の案内表示を現場に設置した」と釈明した。

公式による謝罪と説明にネットユーザーは納得していないようで、謝罪声明のコメント欄には「中国産のゲームが出したグッズなのに外国人が優先され、中国人が手に入れたいと思ったら、頭を下げてお願いしなければならないのか」「韓国人だけ入場可と表示するのは完全に差別だ」といった意見が続々と寄せられているという。

記事は「鳴潮」について、広州庫洛科技が開発したアクションゲームで、24年5月23日に正式サービスを開始したと紹介。調査会社センサータワーの公式サイトに掲載された「2024年韓国モバイルゲーム市場インサイト」によると、24年1〜10月の韓国市場における新規ゲーム収益ランキングで6位に入っていることを伝えた。（編集・翻訳/川尻）