中国が黄海に設置の構造物に沈黙守る韓国最大野党、「日本がやったら大騒ぎ」と与党

Record Korea    2025年3月28日(金) 12時0分

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中国が黄海に大型の鉄骨構造物を無断で設置したのに対し、韓国の最大野党「共に民主党」が沈黙を守っている。与党「国民に力」は「日本がやったら大騒ぎするくせに」と皮肉った。

中国が朝鮮半島西側の西海(黄海)の中韓暫定措置水域に大型の鉄骨構造物を無断で設置したのに対し、韓国の最大野党「共に民主党」が沈黙を守っている、と韓国紙が伝えた。与党「国民に力」は「日本が東海(日本海)でやったら大騒ぎするくせに」と皮肉った。

朝鮮日報によると、韓国の情報当局は21日、中国は西海の韓中暫定措置水域(PMZ)に鉄骨製の構造物「深藍1号」と「深藍2号」の二つの構造物を設置したと公表した。この事実は昨年4月から5月にかけて確認され、またつい先日には3号の建設も完了したという。

深藍は直径70メートル、高さ71メートル以上の鉄骨構造物で、中国はこれを「海上の養殖施設」と主張している。中国は深藍3号の建設もほぼ終了しており、近く地上から西海に移動させ設置する見通しだ。

この問題について韓国政府筋は「中国は2、3年かけて巨大な鉄骨構造物を西海の暫定措置水域に合計12基ほど設置する計画があることを把握している」と明らかにした。暫定措置水域は海上の境界線確定が留保された海域で、中韓両国の合意に従い地下資源の開発や構造物設置などは禁じられている。中国は2022年3月にも暫定措置水域に無断で石油掘削用構造物を設置した。

記事は「紛争水域に人工構造物を設置した後、武力で相手国の接近を阻み、自国の領海であるかのように振る舞うのが中国の手法だ」と非難。「フィリピン・ベトナムとの間に領有権紛争が存在する南シナ海には軍事要塞(ようさい)のような人工島を3カ所造り、日本との間に紛争がある東シナ海には天然ガスのボーリング構造物を約10カ所設置した。そして今や韓中が共同管理する西海暫定措置水域でも同様のことを始めたのだ」と続けた。

中国側の動きをめぐり、国会国防委員長を務める国民の力の成一鍾(ソン・イルジョン)議員は21日、「大韓民国の主権的権利が侵害される可能性も排除できない」「強く糾弾する」と強調。中国が無断で設置した構造物周辺で中韓両国の海洋警察が対峙(たいじ)したと報じられた18日、国民の力は党として論評を出し「大韓民国の海洋主権にとって脅威となる深刻な挑発」として、政府次元での断固たる対応を求めた。

ところが共に民主党は中国による構造物設置の挑発に対して何の反応も示していない。朝鮮日報は共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は昨年3月、台湾海峡問題について「なぜわれわれが介入するのか。(中国にも)『謝々(中国語でありがとう』、台湾にも『謝々』と言えばよい」と発言し、「中国の強圧的な外交政策から顔を背けてきたとの指摘を受けてきた」と批判。「中国の一方的な構造物設置に抗議する立場を明確にし、西海守護の意志を示すことを願っている」と訴えた。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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