2025年3月14日、韓国・マネートゥデイによると、韓国の高速鉄道（KTX）に無賃乗車し他人の指定席に座っていたうえ、注意を受けても寝たふりで無視し目的地まで乗り通した女性を撮影した動画がネット上に拡散され、物議を醸している。

JTBCの時事情報番組「事件班長」に、この指定席を購入していたAさん本人から情報提供があった。Aさんが13日、光明（クァンミョン）駅から釜山（プサン）駅へ向かうKTXに乗車したところ、自分の購入した席には見知らぬ女性が座っており、隣の席に荷物が置かれていたという。

Aさんが「自分の席だ」と声を掛けると、女性は目を閉じて寝たふりを始めた。隣の席を購入していた男性の乗客、乗務員とともに起こそうとしたが、肩を揺すっても女性は目を開けようとしなかった。Aさんらが諦めてその場を去ると、女性は目を開けて菓子を食べ、鼻歌を歌いだした。鉄道警察も出動し女性に下車するよう求めたが、女性はこれに応じず、結局、目的地だったと思われる東大邱（トンテグ）駅で自ら下車したという。

Aさんと隣の席の乗客は購入していた指定席を利用できず、空席を探して移動することを余儀なくされた。また、列車は約10分遅延。Aさんは大事な会議に遅れたという。Aさんは「何の関係もない乗務員と鉄道警察官が申し訳なさそうにしていたのが腑に落ちなかった。問題が生じることを恐れて強制的な措置を取れないのは問題だ」と話している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「なんて迷惑な女だ」「ちゃんとお金を払って乗った人がこんな目に遭うなんて」「無賃乗車だと分かっても強制的に下車させられないって、どういうこと？」「男性も含めて何人かがかりで女性1人を降ろせなかったなんてある？作り話じゃないの？」「こういう人を引きずり下ろすと、セクハラだとか暴行犯だとか言って責められるんだよ。そういう被害が発生しないように法を改正する必要がある」「韓国も中国化しつつある」「こんなやつには運賃の10倍の罰金、座るはずだった人は賠償金を払わせるべきだ」など、怒りと対応への疑問の声が寄せられている。（翻訳・編集/麻江）